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コンティニュアム(詳細)
コンティニュアムでは、「人は動きそのものである」という視点に立ち、さまざまな動きを通して自分自身を体験し、肉体を越えたところから発する、自在で原初的な動きを探求していく。

プリミティブダンスと瞑想がきっかけ

創始者のエマリー・コンラッドはダンサー・振り付け師として多くのダンスを学んでいたが、1950年代後半、ハイチのプリミティブダンス(忘我状態の踊り)に影響を受け、また、瞑想中に自然発生的に現れてきた動きから、すべての生命形態に共通する原初的な動きを見い出し、この動きを「コンティニュアム」と名付け1967年から人々に教え始めた。
創成期のコンティニュアムではドラムに合わせた派手な動きが主であったが、次第に呼吸、音声、アンジュレーション(波の動き)、マイクロムーブメント(ミクロの動き)など繊細な要素が導入され、これらがこのワークの中核に据えられるようになった。
この転換に大きな力となったのが、エマリーの片腕以上の存在であるスーザン・ハーパーである。現在、コンティニュアムはこの2人が中心となって、カリフォルニア州、サンタモニカにあるコンティニュアムスタジオを拠点として、進化と発展を続けている。

「動き」による内的宇宙の探求

コンティニュアムのセッションで導入に用いられるのがフーブレスという手法である。HOO(フー)と発声しながら、ふいごのような呼吸を不規則に行ないながら、滞りを解消したり、エネルギーを高め、これに続くセッションにおける動きの原動力とする意味合いもある。
アンジュレーションはコンティニュアムの代表的な動きのひとつであり、体を波のように自然に、内発的に揺らすというものである。自分が揺らすというよりは、内側から起ってくる動きに身を委ねるという感じであり、水から生まれたすべての生命が内在させている根源的な動きであるともいえる。アンジュレーションによって、肉体感覚の変容・消失や、すべての命との一体感が体験されることも多い。
ただし、身を委ねるといっても忘我的になるのではなく、あくまでも意識的に同じ動きを繰返さないように気を配る必要がある。同じ動きを繰り返すと、動きがおのずからパターン化し、動きが機械的なものになってしまうからである。機械的で単調な刺激は脳を眠らせてしまう。常に刺激が与えられることで脳は目覚め、新しい可能性に向かって開かれているのである。
マイクロムーブメントは様々な方向への動きのベクトルが複雑に絡み合った、微妙で無秩序で複雑な動きであり、あたかも細胞が個々に動くような感覚で行なわれるものである。この非常に細かいミクロの動きはこれまで体験したことのない多様な情報を神経に送り、脳神経系を賦活し、その結果、日常の動作で使われる神経経路以外の経路が目覚め、体の感覚や機能が再構築される。この動きによって神経の損傷で損なわれた身体機能を回復させることも可能であるという。
また、コンティニュアムでは「動き」だけでなく、「気づき」の側面も重要視されている。動きがパターン化したり、無意識的になることを避けるために、動きの合間に休みを入れ、内側でどのような動きが起っているのかに気づきを向ける「オープン・アテンション」を行なう。
実際のセッションではこれらの手法をベースに、動きの方法を変えたり、様々な音声や呼吸の手法を組み合わせたり、クラスのフォーカスに応じ臨機応変に構成される。
コンティニュアムではエマリーの考案によるエクスプロアーボードなどのエクササイズ器具も使用されるが、いずれも機械的な動きを目的とするものではなく、気づきに基づいた動きの探求として行なわれるもので、単に肉体の鍛練や治療効果のみを狙うものではない。
原初の動きの探求を通して、蓄積された感情の解放、自己認識の刷新、インスピレーション、すべての生命との一体感などを体験することがあり、コンティニュアムには、ヒーリングやセラピーといった概念を越えた、内的宇宙の探求といってもよい可能性が秘められている。
現在、日本にはコンティニュアムのワークショップを行なえるティーチャーはいないが、前述のスーザン・ハーパー女史やその他の講師を招聘してのワークショップが開催されており、各回多くの参加者を集めている。




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