インタビュー

スコット・シャノン インタビュー  子どもたちに何が起きているのか

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見失われてしまった、スピリチュアルな価値観

bk01【スコット・シャノン】
精神科医であり、針灸師。全米ホリスティック医学協会会長。子ども専門の精神科クリニックを持ち、様々な代替医療を採り入れた精神治療を行ない定評がある。アリゾナ大学医学部時代にアンドルー・ワイル博士と出会い、以後親しい友人としてまた師として交流がある。現在は、ホリスティックな精神科医としてアメリカでも指導的立場にあり、全米の医学部で講演を行うなど様々な活躍を行っている。

 

(フィリ編集部)ホリスティックな精神療法と普通の西洋医学と違う点は、スピリチュアルな領域にまで開いているということでしょうか。

シャノン ええ、それもひとつの違いですが、もっと違う点があります。私は人間を、スピリチュアルな側面だけではなく、肉体・精神・そしてスピリットの3つの全体を捉えているんです。ですから栄養とかダイエットとか環境、社会、家族そういったものまで包括した全体を「人」として捉えています。

私が人を見るとき、その人生の意味、価値観、目的と言ったものを見ます。それがその人の健康な状態にとってひじょうに大切であると思っています。そのようなことが阻害され、バランスが崩れたときに、感情、肉体、精神に不調和が起きてきます。そして病気になるのです。ボディ、マインド、スピリットはつながりをもっていますから、1つがバランスを崩した場合、他の2つもバランスを崩してしまうわけです。

スピリチュアルなつながりが途切れている

今、日本の社会では子どもたちの暴力が問題になっています。それは、家族、文化という背景の中でスピリチュアルなつながりが欠けてしまっている、それが満たされなくなってきているために、その結果、暴力という形で起こっていると考えられます。暴力行為をする子どもたちは人生の意味を見失っている、見い出せないでいます。日本では子どもたちが『意味ないじゃん』と言うそうですね。「何をやっても意味がない」「もう、どうでもいい」というような態度ですね。子どもたちは幻滅している。それが顕著にみえると聞いています。それは、やはりスピリチュアルなつながりが途切れていることから生じていると思います。

このスピリチュアルなつながりと宗教的な問題は別個の問題です。誰もが存在として、このスピリチュアルな中核をもっています。それに注意されず、栄養を注ぐことがないために、症状として怒りや鬱などが出てきます。大人の場合、鬱病の人は安定剤とか抑鬱系の薬を飲みます。しばらくの間はそれでいいんですが、結局うまくいきません。

いわゆる中年の危機といわれるものは、経済的、物質的な達成をしたにもかかわらず、何か自分の人生には意味がないと感じ、鬱になります。そこでは、自分自身で何が大切なのかを、自分にとって意味があるものとは何なのかを再検討する時間が必要です。慢性的な鬱状態は、自分のそういうスピリチュアルな側面を見てこなかったことから起きてくるのです。

私たちの国、北米ではネイティブアメリカンの伝統があり、彼らはこうしたスピリチュアルな病気について知識をもっています。彼らには儀式があり、儀式を通して彼らは人々を自分たちのコミュニティに、家族に、人々に結びつけるのです。
(記事はまだ続いていますが、掲載はここまでです)

取材協力:テンプル・ビューティフル&ニューエイジセンター

2001年1月発行 フィリ別冊「ホリスティックヘルス」に掲載

 

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フィリ編集部

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フィリは、ニューエイジ・ムーブメント、精神世界、 トランスパーソナル心理学に関するワークショップ、 セミナーのリアルタイム情報誌『FILI』として、1990年~2002年まで定期刊行を続けてきました。 まるでコンサートに行ったり、映画を見るように、 こうしたジャンルのセミナーやワークに気軽に参加できるようになれるといいね、 と精神世界の『ぴあ』を目指して有限会社フィラ・プロジェクツが1990年に雑誌としてスタートしました。
内容は、日本で実際に参加できるワークショップやセミナーなどを紹介する情報に加え、 アメリカ情報、ワークを受けた体験記などのページと、 自分の中心をしっかりもって意識的に生きている人々のインタビュー記事で構成しています。

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