体験取材

気持ち良さから始まる信頼づくり「ラビング・プレゼンス」

eyechatch

こんにちは、フィリの中平です!

以前、「マインドフルネスで自分ともっと仲良くなる方法」のインタビュー中に、ハコミセラピーの高野先生から「ラビング・プレゼンス」という言葉を聞きました。

img_takanoセラピストはラビング・プレゼンスを行い、クライアントの存在を通じて目に見えない『ナリッシュメント(糧)』を受け取ります。セラピストがそこから「快」を感じ取り、じっくり味わっていると、きっかけ与えてくれたクライアントに対して自然と感謝の気持ちが生まれます。そうすることで、無理の無い形で相手を受け止めたり、相手をリスペクトする状態になることができるんです

なになに、目に見えない何かをもらえる? そこから「快」を味わう? これは実際にやってみたい! と思い、ラビング・プレゼンスの1日体験ワークショップにお邪魔してきました。

マインドフルネスとラビング・プレゼンスについて

1
ワークショップの参加者は男性4人を含む25人程度。集会所の和室に座り、簡単な自己紹介の後、まずマインドフルネスとラビング・プレゼンスについて説明を受けました。

印象的だったのは、心理療法には大きく分けて2通りのアプローチ方法があるというお話。
ひとつは、普段は小さい「無意識の声のボリューム」を上げて、そこから何か感じ取ろうという方法。例えば、多くの身体指向のセラピーや表現的なアートセラピーなど。もうひとつは、逆に普段騒々しい「意識の声のボリューム」を下げて、無意識の声に気づきやすくする方法。ハコミセラピーのようにマインドフルネスを用いる方法は、後者に含まれます。自己表現することに慣れていない日本人にとっては、その方が抵抗が無さそうですよね!

ただ、「意識の声のボリュームを下げる」ということは、ある意味とても無防備な状態になるので、クライアントが安心できる場でないとなかなかうまくいかないわけです。たしかに、緊張感や警戒心があったら、マインドをオープンにはできないですよね。
そこで活用できるのが、ラビング・プレゼンス。ラビング・プレゼンスは「信頼感に満ちた関係性」や「安心感に満ちた場」を効果的に作れる実践的な方法とのこと。さて、一体どんなことをするのでしょう?

マインドフルネスを体験してみよう!

ラビング・プレゼンスの概要をざっくりつかんだところで、まずはマインドフルネスを体験してみることに。
軽く身体をほぐした後、高野先生のリードで軽く目を閉じ、呼吸に意識を集中します。私のように瞑想経験が少ないひとでも1日のワークショップでコツがつかめるようになります。最初は「これがマインドフルネスな状態なのかなー」と色々考えてしまい、自信が持てなかったりしますが、細かいことは気にしなくてOK。「息を吐くときより吸う時の方がひっかかるなぁ」とか「自分は指示通りきちんとできているか、これが正解なのかどうか、といことが頭の中でぐるぐるしている」。そんな自分に気づくことができました。

マインドフルネス体験の後、それぞれの感想をシェアしたのですが「身体の一部に違和感を感じ、そこに意識を集中したら”頑張りすぎている”というメッセージが感じられた。それを受け入れたら違和感が無くなった」と、自己解決できるレベルのひともいました。ちなみに、マインドフルネスのコツは「身体はリラックス、意識は集中して内側は目覚めている状態」を維持することとのこと。

喜びを感じやすい体質に

続いて、ラビング・プレゼンスの重要な要素である「快」の感覚について考えてみました。
まず、ウォーミングアップとして、4~5人で輪を作り、楽しかったこと、嬉しかったこと、気持ちが良かった体験等をシェアします。みんなと話していて気づいたのは、「快」の体験を語る人の表情はイキイキしていて、その時感じたであろう感動がこちらにまで伝わること。そのひとと同じように嬉しく、気持ち良く、感動的。私たちの周りに素敵な空気が満ちていきます。場が共鳴するというのはこういうことなのかな。最初は初対面で距離を感じていたけれど、打ち解けていく感覚を肌で感じることができました。

ウォーミングアップの後は、マインドフルネスな状態で「快」の体験を1つ思い出し味わってみることになりました。私たちは普段、「快」の体験を思い出すとき、頭の中で『楽しかったな』『嬉しかったな』と思うだけに留まることが多いですよね。でも、「快」って呼吸や身体の感覚、感情など様々な深さで味わうことができるんです。

講師のリードに従ってマインドフルネスな状態に入り、私は大好きな鎌倉駅に降り立つところをイメージしました。すると、実際にその場所に行ったときと同じように、喜びが胸の中に湧きあがり内側から自分を満たしていくのが感じられました。同じく、長谷寺の階段を上り、目の前に由比ガ浜が広がるところをイメージするだけで、まるでそこにいるかのような解放感を全身で感じ、良いエネルギーがチャージされる感覚がありました。と~っても、気持ちのいい体験でした。こうやって「快」を繰り返しじっくり味わうことで、脳自体が肯定的に変化していき、喜びを感じやすい体質になれそうです!

ラビング・プレゼンスってどうやるの?

マインドフルネスと、「快」を感じることに慣れてきたところで、いよいよラビング・プレゼンスに。

《ラビング・プレゼンス手順》
 1.目を閉じ、マインドフルネスな状態に入る。
 2.ちょっとした「心の準備」(※)をする。
 3.準備ができたら、一瞬だけ目を開け、相手を見て再び閉じる。
 4.自分の内側にどんな「快」が生じてくるか待ってみる。
 5.実際に生じてきた「快」を味わう。

※ちょっとした「心の準備」は、以下の内容を自分の心の中でしっかり宣言すること
5

「このあと目を開けると、今の自分にとって必要な何かが流れ込んでくる。私はそれを受け取り、いい感じを味わうことができる」

ここで高野先生からアドバイスが。
「一瞬だけ相手をパッと見た時に、”取りにいかない”こと。何かをつかみにいかないで、自分自身の内面に意識を向けておくこと。必要なものは勝手に入ってきます。そして、何を受け取ったかは気にしなくて良い。分析しなくて良い。ただ、起きてきた「快」を気持ちいいな~、と味わえば良いんです」

ラビング・プレゼンスを体験する

3
4人1組になりラビング・プレゼンスの体験がスタートしました。ひとりが見られるひと、残りの3人が目を閉じラビング・プレゼンスを行うひとです。

私の初ラビング・プレゼンスのお相手はおっとりした感じの男性でした。私はマインドフルネスな状態に入り(この頃にはマインドフルネスのコツがしっかり掴めるようになりました)、心の準備が整ったので、パッと目を開け再び閉じました。その後は自分の内側に意識を留め、ただ生じることを待つのみです。

すると、おへその下あたりから何か心地良い温かさのものが湧き上がってくるのを感じました。それは、ビーズクッションの中身のような細かい粒々で、ゆっくりと私の中に満ちていきます。しばらくすると、あるビジョンが浮かんできました。それは、満点の星空が広がる荒野のイメージで、視界の中心には月光に照らされた白い巨木が、大地に大きな根を張り堂々とそびえ立っています。静寂の中に不動の安定感。それは神秘的で感動的な光景でした。
私はそこから得られる心地良さをしっかりと感じ、味わった後、目を開けました。いま見た出来事、感じたことが、目の前にいる男性に重なり、そのひとの深い部分に触れた気がしました。

続いて、明るい雰囲気の女性にラビング・プレゼンスを行いました。先ほどと同じようにマインドフルネスな状態で一瞬目を開け、彼女の姿をパシャリとカメラで写すように見て目を閉じます。そのままただ待っていると、視界の上部にキラキラとした小さなガラスの玉が複数見えてきました。ピンクや紫の光がガラスのカットに反射してとても綺麗でした。教会の中でステンドグラスを見ているような、いつまででも見ていられそうな美しさでした。

日常の中でのラビング・プレゼンス

4
この後、メンバーを変えたり、立った状態で並んだりしてラビング・プレゼンスの練習を行いました。
私の場合、後半になるにつれ、「視覚的に感じようとしている自分」や「何か感じなきゃと思っている自分」が邪魔をしてしまい、自分の感覚に自信が持てなくなってしまいました。高野先生のアドバイスにあった「取りにいかないこと」という言葉が、私にとってとても大きな意味を持つことになりました。ただ生じてくるものを待つだけ。それだけでいいんです。

ワークショップの最後にそれぞれの感想をシェアしたのですが、視覚的にエネルギーが見えたひと、宇宙の壮大さを味わったひとなど、様々な体験を通し、一緒に過ごしたメンバーとの間に目に見えない絆のようなものが芽生えているように思えました。

最後に感想を発表してくれた「半信半疑で参加した」という女性の言葉も印象的でした。
「このようなワークショップに参加したことが無く、瞑想経験も無いので、うまくできなかったらやり方を覚えて家でやってみようという気持ちで参加しました。でも、いざやってみたらすぐにできました。普段の自分から、ちょっとチューニングを変えるだけで、このような素晴らしい体験ができると分かり、参加して本当に良かったです」
そう、これってきっと誰もがもともと持っている能力なんですよね。ちょっとしたコツで開花する感覚的なものなのかと。

まとめ

ラビング・プレゼンスは不思議で楽しいワークで、場所や対象を選ばず、動物や建物や仏像など様々なものから「ナリッシュメント」(その時の自分にとって必要な心の糧や栄養のようなもの)を受け取ることができます。色々なもので自分を満たすことができれば、常にエネルギー満タンな状態でいられそうです。通勤・通学があるひとは、電車の中でも練習できますね。私も慌てて取りにいかないよう気をつけて、静寂に耳を傾けてみようと思います。

相手を通して自然と湧き上がってくる、存在のコミュニケーション「ラビング・プレゼンス」は、ひとの心に関わるセラピストや医師・看護師・教師などを燃え尽き症候群から守り、対人援助の質も高めてくれます。臨床心理学者カール・ロジャースが、カウンセラーが備えるべき3つの原則としてあげる「無条件の肯定的配慮」「共感的理解」「自己一致」を実現する具体的なスキルです。もちろん、子育て中のママにも、サラリーマンのお父さんにも、誰にでも役立つものなので、興味のある方はぜひ体験してみてくださいね!

取材協力:JHEN(日本ハコミ・エデュケーション・ネットワーク)
〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-22-7-104
03-6761-8690
https://www.fili.co.jp/group/69
http://hakomi-jhen.com/
この記事を書いたひと
中平知見(なかだいらともみ)

中平知見(なかだいらともみ)

投稿者の記事一覧

フィリ広報担当。中平知見の頭文字を取って「ちゅー」と呼ばれています。猫とビールを愛する4児の母。ハタチの頃は御蔵島の野生イルカと泳いだり、フィリのバイトで色々なワークを受けてみたり。30代はWeb制作と子育てに追われ、気づいたらバリ島で2年間現実逃避生活を送っていました。バナナの葉っぱを眺めているときに「ハッ!そうだ、まだやらなきゃいけないことがあるぞ!」とミッションを思い出し、再びフィリに本腰を入れるべく、ここへ舞い戻って参りました。
趣味はお見合いセッティング、仲人士として縁結びをしています。
http://www.irukanet.com/

イルカ結婚相談所

関連記事

  1. 161002 とらこ先生講演会「人生を楽に生きるための奥義」仙台ライブ!
  2. アイキャッチ 頭痛や睡眠、夢をコントロールする方法━シルバメソッド(2)
  3. アイキャッチ 自分の内側に作業室を創造、ついに助言者とご対面!━シルバメソッド…
  4. 20483080_m ロイス・サンリッチ インタビュー  クリエティブ・ラインティング…
  5. アイキャッチ グラスの水を飲めば3日以内に目の前にヒントが現れる━シルバメソッ…
  6. eyecatch 遠隔リーディング入門 東京 12月 4日(日)
  7. 161026_a 11月17日(木)開始  Webクラス アルケミー・トラック(第…
  8. eyechatch マユリ先生 癒しフェア東京2016で講演&ワークショップを開催!…

カテゴリー記事一覧

  1. eyecatch_meiso
  2. image_medium

  3. filip_bg_012
PAGE TOP