インタビュー

インナーチャイルド癒し~あなたらしく生きるために~

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今週末9/3(土)から、カレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシーで第5期インナーチャイルドセラピスト養成コースが開催されます。なぜいま、インナーチャイルドの癒しが注目されるのか、由井寅子学長にインタビューさせていただきました。インナーチャイルドDVDのプレゼントもあるようですのでお楽しみに!
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協力:カレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシー
   学長・由井寅子 (ゆいとらこ)

詳細プロフィールはこちら:由井寅子オフィシャルサイト
日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)会長/カレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシー(CHHOM)学長/一般財団法人日本ホメオパシー財団(JPHF)理事長/日本ホメオパシーセンター総センター長/HMA [英国ホメオパシー医学協会]名誉会員/ARH [英国認定ホメオパス連合]認定ホメオパス/JPHMA [日本ホメオパシー医学協会]認定ホメオパス/JPHF [日本ホメオパシー財団]認定インナーチャイルドセラピスト/HON.DR.HOM [ホメオパシー名誉博士(PIONEER UNIVERSITY)]/PH.D.HOM [ホメオパシー博士(INTERNATIONAL MEDICAL UNIVERSITY)]/D.C.HOM [クリニカルホメオパス]/NPO法人元氣農業開発機構理事/世界最大ホメオパシージャーナルHERITAGE国際アドバイザー/農業生産法人 日本豊受自然農株式会社 代表
フィリ紹介ページ :http://www.fili.co.jp/group/57
フィリ特集ページ :http://www.fili.co.jp/lp/chhom.php
オフィシャルサイト:http://www.homoeopathy.ac/

私たちが、悲しみ、恐れ、怒りなどの感情に振り回される理由

Q:まず、インナーチャイルドについての認識ですが、一言でいうと「幼いころに抑圧された感情がインナーチャイルドを形成し、現在の自分に様々な影響を与えている」ということで合っていますか?
A:はい。合っています。 インナーチャイルド(通称インチャ)とは子どもの頃に抑圧され、未解決となっている感情のことです。

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図1を見てください。
感情がどうして生じるのか説明します。
『勉強できなければ駄目』とか『良い子でなければ駄目』など『〇〇でなければならない』とか『〇〇であるべき』などの価値観があると、「勉強できることを目指す」とか「良い子を目指す」という意志の流れが生じます。しかし、テストで18点しかとれなかったり、親から悪い子と怒られたりすると、意志の流れが阻害され、意志の流れが渦となり凝集します。これが感情です。意志の流れが阻害され、意志の流れが渦となり凝集します。これが感情です。
この感情は障害を乗り越え目的を達成するための原動力(思い通りにしたようとする原動力)として存在します。
感情とは凝集した意志、つまり強い願い=欲のことです。
感情は障害があって意志の流れが妨げられるときに生じます。つまり、思い通りにならないときに生じます。そしてそれがストレスの正体であり、苦しみの正体です。
「強い願い=欲=苦しみ=ストレス」これらは切り離せない同一のものです。

テストで18点とって親に「勉強できないおまえはクズだ」と怒られ悲しくなって泣いたとします。しかし、親が「泣くな!」と、泣くこと、つまり悲しみを表現することを禁じたとします。するとその悲しみは抑圧され、障害がなくなっても未解決な悲しみとして残ってしまいます。そして悲しみが慢性化し潜在意識に沈んでいきます。このように未解決な感情をインナーチャイルド(通称インチャ)と言います。インナーチャイルド=慢性化した強い願い=慢性化した欲=慢性化した苦しみ=慢性化したストレスです。
インナーチャイルドができあがると、後の人生では、ちょっとしたことで、その未解決な感情が触発され、悲しみ、恐れ、怒りなどの感情に振り回されることになります。しかし、本人はその感情がインナーチャイルドに由来していることがわかりません。つまり、インナーチャイルドが形成されたときの相手(ほとんどが親です)を今の相手に投影することで、感情が生じていることがわからないのです。このように潜在意識にある幼少期の未解決な感情(インチャ)が、今の急性の感情を生じさせていることがほとんどなのです。

自分を責め自分を粗末に扱っていたのは、ほかでもない自分自身

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Q:インナーチャイルドが現在に影響を与えた印象的な事例を教えていただけますか。また、それを癒すことでどのようなことが起きましたか。
A:40代の女性のクライアントですが、この方は体の感覚がなく、いつも体が固く緊張している人でした。自分の本当の気持ちがわからず、無感情、無感覚でこの世に生きている感じがせず、生きる希望がないというのが主訴でした。泣くことも笑うことも怒ることもできませんでした。
小さい頃の生い立ちを聞きますと、いつも父の暴力を受けていて母は助けてくれず、その上兄からも暴力を受けていました。父や兄に口答えして抵抗するとさらに暴力が酷くなるので抵抗するのを止めました。大人になって結婚した夫がまた暴力を振るう人で、体が無感覚にならないと生きていけなかったのでしょう。繰り返し見る夢は、「子どもを見送った後の暗い駅のホームの上に立ち、電車が来るのを待って飛び込もうとしている」、そのようなものでした。夫から殴られたところが青あざになったまま治らない所もありました。

なぜこんなことになってしまったのでしょう。幼少期の正直な気持ち、殴らないでほしい、愛してほしいという気持ちを抑圧し、その気持ちの表れである、悲しみ、恐れ、怒りの感情も全部抑圧してしまったために、「自分は殴られて当然の存在である」「自分は生きる価値もない存在である」という誤った価値観をもってしまったと思います。しかし、親に暴力を振るわれ、抵抗することも許されない状況においては、やむを得ないことです。とはいえ、「自分が駄目だから殴られる」「自分は価値がない」と自分を責め自分を粗末に扱っていたのは、ほかでもない自分自身なのです。自分の感情を抑圧するということは、自分の言い分を無視するということで、自分を粗末に扱うことなのです。だから、大人になっても暴力を振るわれるような人を夫にしてしまうのです。しかしこの夫はこの人に「自分自身を粗末しているインナーチャイルドがいますよ」ということを教えてくれているのです。だから、自分を大事にできるまで暴力を振るわれる人生になってしまうでしょう。自分を大事にするということは、抑圧した感情を取り戻し、自分の正直な願いを聞いてやり、イメージで叶えてあげるというインチャ癒しをすることです。

まずどうしたらこの人の自尊心を取り戻すことができるか考えました。抵抗すればより酷く暴力を振るわれる体験をしているので、なかなか自分自身を救うためにインナーチャイルドに声をかけらないようでした。そこで過去を書き換えるためにジャイアント馬場さんに登場してもらいました。小さいこの子を殴っている父親の拳をジャイアント馬場さんが止めて、ジャイアント馬場さんがこの父親をぼこぼこにしてもらうイメージをしてもらいました。この人の中にある抑圧した怒りを解放してもらうためです。
そしてインナーチャイルドの言い分を言わせてあげるようにしてもらいました。そしたらインナーチャイルドがやっと重い口を開いて、「私を殴らないで、口で言ってほしい」、「できなくても怒ったり殴ったりしないでほしい」、「私を愛して欲しい」という言葉が出てきたのです。そしたら涙がボロボロと出てきました。この人は恐くて本音も言えず、泣くこともできませんでしたが、ここでやっと本音が言えて、泣くことができました。
「インナーチャイルドのあなたがいることで死にたくなって嫌っていたけれど、こんなに苦しんでいたんだね」と言い、そっとインナーチャイルドを抱きしめて「もう一人にしないよ。あなたをほっといてごめんね。あなたが苦しいとき、いつも側にいて助けてあげるから」といっぱい自分をさすって抱きしめてあげたら、さらに涙が噴き出てきました。

もう一度本当の自分を生きるためにインナーチャイルドを癒していく

それを何日も何日も繰り返しやってもらいました。そしたらなんと体からうなるような痛みが出てきて、見ると今叩かれたかのような青あざが体中にあるのです。そして別のインチャがうずくまって体に手を当てて「痛いよ、痛いよ」とうなって泣いていました。本当にうずくように痛いんだと私に言ってきました。この打撲は40年も経って今痛みを感じているのです。
私はホメオパスというホメオパシー療法家ですから、打撲傷を癒すアーニカ(ウサギギク)というレメディーを与えました。そして、大人の自分がこのインチャの体をさすってあげるイメージをしてもらいました。そしたら、青あざはみるみるうちに引いていき、それと同時に痛みも楽になっていったそうです。

当時は、痛みの感覚を遮断して無感覚にならなければ耐えられないほど、肉体的、精神的に辛く恐ろしかったのでしょう。「いつもあなたの味方だよ。いつも守ってあげるからね。もう独りにしないから」と自分のインチャに言いきかせたら、がたがた震えていた6歳のインチャが大人の自分の胸に飛び込んできて「わーん」と大泣きに泣いたそうです。「恐かったよ、痛かったよ、誰も助けてくれなかった、独りぽっちだった」とインチャが泣いていました。そしてそれら全てを大人の自分が受け入れ、安心させ、背中をとんとんとんと優しく叩きながら揺すってあげ、「心配しないで、もう大丈夫だから」と言ってあげました。

それから何日して夫がまた酒に酔い、会社で嫌なことがあったのでしょうか、この人にまた暴力を振るおうと近づいてきました。たかだかつまみの量が少なかっただけで、夫にとっては、この人に暴力をふるうきっかけになってしまうのです。しかしこのとき、この人はひるみませんでした。「つまみがもっと欲しいと言えばいいだけでしょ? 口で言えばいいんですよ」とはじめて夫に抵抗してまともな反論をしたのです。夫は一瞬びっくりして「なに?」とそれでもいつものように「偉そうな口を叩くな!」と殴ろうとしてきました。いつも謝って殴られるだけの自分がいたのですが、このときは、彼の殴ろうとする腕をぱーんと払いのけ、これには夫もびっくり仰天し、夫がびっくりしてひるんだ隙に「これからは私は私のしたいことや言いたいことを言わせてもらいます。つまみは欲しければ作りますから暴力ではなく口で言ってください」ときっぱり言うことができたのです。それ以降、夫はもうこの人に暴力を振るうことをしなくなりました。

その後も私の相談会を受ける度に、凍り付いた感情が戻ってきて、しまいにこれまで不当に扱われたことに対する怒りが出てきて、ふとんやまくらを父や夫に見立ててぼこぼこに殴ったそうです。そしてやっとこの怒りからも解放される頃、「なんで自分はこんな人生を生きてきたんだろう」という根源的な疑問が出てきて、悔しさというか深い悲しみが出てきて、誰からも助けがない、あんなに苦しかったときでも星を見上げ早く星に戻りたいと願っていた自分がとてもかわいそうでいっぱい慰めてあげました。そして家族はみんなで外に遊びに出て行き、自分だけが家に残され、自分でおにぎりを作り、川の土手で「おいしいね、おいしいね」と泣きながら食べたことも思い出し、独りぽっちのこのインチャに「もうひとりにしないからね。一緒にごはんたべよ」と何度も声をかえ癒してあげたそうです。

このようにもう一度本当の自分を生きるためにインナーチャイルドに声をかけ、慰め、インナーチャイルドの言い分を聞いてあげることで多くの抑え込んだ感情を思い出せるようになりました。泣いて、怒って、恐れて、このような感情は、願いがあるからこそわきあがるもので、無感情・無感覚より遙かによいことです。その感情をもう一度取り戻すためにインナーチャイルドの正直な声に耳を傾け、インナーチャイルドの願いを叶えてあげることです。インナーチャイルドは満足し癒されるでしょう。
今ではこの人は笑うことができるようになって本音で生きて自分の欲求を聞いてあげられることができるようになり明るく美しく前向きに生きるようになりました。

インナーチャイルドの形成と、価値観を解放するまでのプロセス

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Q:インナーチャイルドについてはそのメカニズムが解明されていて、癒しに至るまでのプロセスも完成しているのでしょうか。
A:はい。一般的に認識されているものではなく、あくまで私独自のものですが、インチャのメカニズムはほぼ解明し、癒しに至るまでのプロセスも完成とは言えないでしょうが、いいせん行っているのではないかと思っています。
インチャ形成のプロセスの概略は、最初に述べた通りです。
最初に価値観の感染があります。これは親による価値観の刷り込みもありますが、たとえば、親が『勉強できなければ駄目』と子どもを否定すること(愛さないこと)で子どもはショックを受け、たとえば『勉強できなければ駄目』という価値観を信じてしまいます。価値観に感染すると、意志の流れが生じ、思い通りにならない障害が生じたときに感情が生じるようになります。
インチャの形成は複雑ですが、複雑にしている原因は、抑圧された感情をさらに抑圧することによる、感情の階層構造(インチャの階層構造)と感情の変遷にあります。これは私が考えた概念ですが、感情を抑圧するとその感情が慢性化しやがて潜在意識に沈んでいきます。そして代わりに別の感情が顕在意識に現れてきます。

親から『勉強できなければ駄目』と否定された子どもは、無条件に愛してもらえず、悲しくて泣きます。泣くことの本質は許してもらうことです。勉強できない自分を許してほしくて泣いているのです。もしこのとき親が許してあげたら、インナーチャイルドは形成されません。しかし、許してもらえなかった場合、悲しみを感じたままの状態というのは子どもにとってとても辛い状態です。ですから楽になりたくて、悲しみに直面しないように、悲しみから逃げてしまいます。こうして悲しみの感情が抑圧されます。あるいは泣くこと自体を親が禁じることでも、悲しみの感情が抑圧されてしまいます。

このようにして悲しみの感情が抑圧されると、悲しみの感情が慢性化し潜在意識に沈んでインナーチャイルドとなります。一方、顕在意識では、その悲しみの感情が恐れの感情に変化します。駄目な子、価値のない子、になるのが怖くて、勉強できる自分になれるよう一生懸命頑張るようになります。親の価値観で価値ある子になろうと頑張ります。勉強できない駄目な自分への恐れ、親から駄目な子と言われることへの恐れがあり、その下には愛してもらえないことへの恐れがありますが、そういう恐れから頑張るようになります。愛されないこと、駄目な子と言われることが恐くて、逃げている状態です。このように恐れの感情に変化します。

次に、一所懸命に頑張るんだけど、勉強できるようにならない、どんなに頑張っても30点しかとれない、となると逃げ道が無くなってしまいます。恐怖を感じ頑張り続けることは子どもにとって辛い状態です。ですから楽になりたくて、恐れに直面しないように、恐れから逃げてしまいます。こうして恐れの感情が抑圧されます。あるいは恐れること自体を親が禁じることでも、恐れの感情が抑圧されてしまいます。
このようにして恐れの感情が抑圧されると、恐れの感情が慢性化し潜在意識に沈んでいきインチャとなります。一方、顕在意識では、その恐れの感情が怒りの感情に変化します。

怒りで親と戦おうとします。親と戦うことで駄目な自分を守っているのです。恐れている自分、駄目な自分に直面したくないのに、頑張りようがないので、頑張ることから逃げます。それが恐れの感情の抑圧です。追い詰められこれ以上できないとなったら戦うしかありませんよね。窮鼠猫を噛むです。恐くてしょうがないからこそ攻撃してくるのです。
怒りの根本には、どうして勉強できない自分を愛してくれないのという怒り、どうして許してくれないのという怒りがあります。親が無条件に子どもを愛してあげたら、この世から怒りは消えます。恐れも悲しみも消えます。
次に「自分が正しい、親が間違っている」という怒りの感情で親と戦おうとするのですが、戦いに負けたら再び恐れを感じなければなりませんから、戦う以上、勝たなければなりません。だから勝つために頑張るようになります。戦い続ける状態、勝つために頑張り続けること、自分が正しく親が間違っていることを証明するために頑張り続けることは、子どもにとって辛い状態です。ですから楽になりたくて、怒りに直面しないように、怒りから逃げてしまいます。こうして怒りの感情が抑圧されます。あるいは怒ること、反抗すること自体を親が暴力などによって抑えつけしてしまうと怒りの感情が抑圧されてしまいます。また、戦っても戦っても負けてしまうと、戦うこと自体から逃げようとしてしまいます。これも怒りの抑圧になってしまいます。

このようにして怒りの感情が抑圧されると、怒りの感情が慢性化し潜在意識に沈んでいきインチャとなります。一方、顕在意識では、その怒りの感情が深い悲しみ、無力感、敗北感に変化します。
深い悲しみ、無力感、敗北感を感じ続けることは、子どもにとって辛い状態です。ですから楽になりたくて、深い悲しみ、敗北感に直面しないように、深い悲しみから逃げてしまいます。自分の力のなさに直面することから逃げようとするのです。こうして深い悲しみの感情が抑圧され慢性化し潜在意識に沈んでいきインチャとなります。一方、顕在意識では、その深い悲しみの感情が、恨みや憎しみの感情に変化します。

感情というものはこのように階層構造をもち、その階層の数だけインナーチャイルドも存在します。インナーチャイルドの癒しは抑圧した感情の解放と、価値観の解放の二つで完成します。
感情が生じたとき、それは過去の抑圧した感情を感じているんだと自覚し、目の前の出来事は過去の出来事を投影しているだけであると自覚することが大事です。そしてその過去の出来事を思い出すようにします。今の感情をしっかり感じ切ることで、似たような過去の状況を思い出しやすくなります。過去の似たような状況で感情を抑圧した出来事を思い出したなら、そのときの感情を感じ表現するようにします。悲しみならわんわん泣いて、恐れならこわいよ、こわいよと言ってぶるぶる震えます。怒りならまくらを叩いたりするとよいでしょう。過去に何度も同じような状況で感情を抑圧しているはずですから、一つ一つ思い出して感情を解放していくようにするとよいでしょう。できるだけ小さい頃の出来事を思い出せるといいです。

また階層構造のインナーチャイルドを癒すには、インチャの階層構造の形成過程と逆の過程を経る必要があります。恨みの感情をもっている人は、自分が力がないことや自分が敗北者であることに直面し、それを認め受け入れることで、深い悲しみの感情、敗北感に戻ることができます。深い悲しみの感情をもっている人は、勝ちたい、打ち負かしたい、ぎゃふんと言わせたい、自尊心を取り戻したいと思っている自分に直面し、それを認め受け入れることで、怒りの感情に戻ることができます。怒りの感情をもっている人は、自分が頑張ることから逃げていること、駄目な自分に直面することを恐がっていること、臆病であることを認め、受け入れることで恐れの感情に戻ることができます。恐れをもっている人は、自分が駄目であることを認め受け入れることで、悲しみの感情に戻ることができます。このようにして悲しみをもっている人は、否定された状況をイメージし、泣いて許しを請い、イメージの中で許してもらうことで価値観を緩めて行くことができます。このようにして感情をさかのぼり、最初のショックを受けた出来事までさかのぼり、そのショックを癒すことで、その感情を生じさせた価値観を解放することができます。

愛を求めて泣いているインナーチャイルドを癒してあげない限り、同じパターンが繰り返される

Q:先生がインナーチャイルドを大切に思う経緯や理由を教えてください。

A:表1を見てください。人は魂・心・体の三位一体の存在で、それぞれに急性病と慢性病をもっています。この表の詳細については、ホメオパシー出版から出ている『インナーチャイルド癒しの実践4』と『インナーチャイルド癒しの実践5』というDVDを見てください。希望者には簡易パッケージ版を無料配付しますので、メールでお知らせください。詳細は最後に書きます。
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私は20年以上ホメオパスとして日々ホメオパシーで病気のクライアントを治癒に導く仕事をさせていただいています。そこで気がついたのは、ホメオパシーで治癒しても、何年か経つと病気が戻ってくる人が少なからずいたということです。そこでどうしてだろうと悩みました。ホメオパシーは確かに抑圧した感情を浮上させ解放する力があります。病気の多くの原因は慢性のストレスにありますから、今の病気と関係する抑圧した感情を解放することで病気も治癒しますし、症状もなくなります。
しかし、インチャの存在に気づき、愛を求めて泣いているインチャを癒してあげない限り、また感情は生じますし、その感情を抑圧したなら、また慢性のストレスとなって心と体を蝕んでいくでしょう。そうしたらまた病気にならさるを得ません。

また、感情を生じさせる大元は、不自然な価値観をもっていることにあり、価値観を変えない限り、根本解決はありません。ホメオパシーは確かにときに価値観さえも緩めることがあります。同種の価値観をもつレメディーを与えることで、それが起こることもありますが、自覚して価値観を変えない限り、学びにはなりません。
価値観を変えるには、まず自分自身を見つめて自分の考え方の癖を自覚することが必要です。そうでないと同じパターンを繰り返すことになってしまいます。また、親に否定されて信じてしまった価値観を解放していくことは簡単ではありません。なぜなら、親に愛されたくてその価値観を信じ、価値ある人間になろうとずっと一所懸命がんばって生きてきたはずだからです。だから、その親の価値観を手放すということは、親に愛されることを手放すということであり、小さい子どもにとってそれは不可能に近いものがあります。なぜなら小さい子どもにとって親は絶対であり、一人では生きていけませんから、親に愛されないということは、死ぬということです。だから、なかなか親に否定されて植え付けられた価値観を外すことは難しいのです。

これがために、ホメオパシーで治癒しても結局、何年か経つと同じ病気で戻ってきてしまうということがわかったのです。これがわかったとき、インチャ癒しをしなければ根本的な解決にならないことがわかりました。
親に否定された価値観を解放するには、さきほど述べたように、そのときの場面を思い出し、イメージのインナーチャイルドに思い切り泣かせることが必要です。そしてそのときの子どもの気持ちに大人のあなたが共感して一緒に泣くことが大切です。そして十分泣いたら親が許し愛してくれるイメージをします。親が許し愛してくれるイメージがどうしても難しい場合は、大人のあなた自身が駄目な子どもの自分を受け入れ許し愛してあげます。駄目な子どもを受け入れ許し愛することをしたら、さらに、その価値観は正しくなかった、間違っていた、お母さんが間違っていた、と言います。さらに、君がどんな君であっても私は君を愛しているよと、無条件に愛するとさらによいでしょう。こうやってはじめて価値観を解放していくことができます。価値観を解放することができてはじめて根治と言うことができます。
ただし、ずっとその価値観を正しいと信じて頑張って生きてきたわけですから、それに対してねぎらいの言葉が必要です。よく頑張ってきたね。偉かったよと言ってあげるわけです。これをしないとインナーチャイルドは納得しません。よく頑張ってきた、偉かったよ、だけどもう頑張らなくていいんだよ、と言ってあげることが大事です。

インナーチャイルドを癒せるのはあなた自身

あらゆる不幸の根本原因はインナーチャイルドにあると言っても過言ではありません。インナーチャイルドはあなたから切り離されたあなたの一部だということ。切り離したのはあなた自身です。自分で自分を否定することで、否定された自分が、自分から切り離され、インナーチャイルドなってしまうのです。そのインナーチャイルドが苦しんでいるのですから、見捨てていいはずがありません。感情が生じて苦しいなら、それは苦しんでいるインナーチャイルドがいるということなのです。だったらその苦しんでいるインナーチャイルドを見つける努力をすべきです。かつてその苦しみが嫌だから、苦しんでいる自分を切り離し、感じないように逃げたことがあるのです。今は大人なのだから、逃げないで立ち向かっていけるはずです。
自分からインチャを探し、そして見つけたら、その苦しみに共感してあげ、受け入れてあげ、感情を解放してあげることが大事です。そして否定されたインチャをあなた自身が受け入れ肯定することで、再び一つになることができます。結局、インナーチャイルドは自分で自分を否定することで生じるものですから、インナーチャイルドを癒すことができるのも自分しかいないのです。どんなに優秀なセラピストでもホメオパシーでもそれはできないのです。
もちろん、ホメオパシーのレメディーやフラワーエッセンスを使えば、インナーチャイルドを癒すのに3年かかるところが、1年半で癒せるようになるということはあるでしょう。それらには気づきをサポートする力があるからです。しかし、その気づきが自覚できるレベルになければ本当の学びにはなりません。

人は体が治ればそれでいいのかという話があります。人は神の魂に近づくために生きています。そのためには、人は何が自然か、何が正しいかを学ばなければなりません。それは不自然な間違った生き方、考え方をすることで病気になり、それに気付くことで病気がなおるようになっているのです。このように病気というものは魂の学習をするための神様からのプレゼントであるのに、それをホメオパスが勝手に治してよいはずがありません。これがわかってから、私は単にレメディーを出して病気を治せばいいという考え方をやめました。レメディーを出すと共に、生き方・考え方を意識的に改めるよう指導することにしました。自分の生き方・考え方が自然に沿っていなかったら病気になったということを自覚して健康になるのと、無自覚なまま健康になるのでは魂の学習に雲泥の差があります。自覚してもらうために、インナーチャイルドの説明をし、なぜこのような病気になってしまったのか気づいてもらうようにしています。
ちなみにホメオパシー相談会にインチャ癒しを組み込んでから、治癒率が大きく向上し、また治癒するまでの時間も大幅に短くなりました。
このインチャの癒し(感情の解放と価値観の解放)を行わないと決して本当に幸せにはなれません。だから私はインチャ癒しに力を入れているのです。

自分のインナーチャイルドを自らの手で癒し、共感する力と無条件に愛する力を身に着ける

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Q:今回の「インナーチャイルドセラピスト養成コース」は、1年かけてそれらを学んでいくというものなのですね。セラピスト養成とのことですが、まずは自分のインチャ癒しから取り組む必要がありそうですが?
A:その通りです。このコースではまず自分自身のインチャ癒しに取り組んでいただきます。インチャセラピストは、クライアントの信頼を得る必要があります。信頼を得るには、セラピストの言葉に説得力がなければなりません。そしてクライアントに共感する力がなければなりません。セラピストが、どれだけ自分の心を深く見つめて癒してきたか、さまざまな湧き上がる感情に対し、自分に問いかけインナーチャイルドの存在が分かったならそのインチャに優しい声をかけ癒せたかによります。人は体験したことしか説得力をもって伝えることはできませんし、深く共感することもできないからです。
また、インナーチャイルドセラピストは、カウンセリングを通してクライアントの内面に目を向けさせ、自己成長できるよう導くことが重要ですが、それには、クライアントの心の中核部分を理解することが大事になります。セラピストが自分自身を深く見つめていないと、クライアントの心の中核部分を理解することも難しいです。

そして何より、「駄目な自分を認め・受け入れ・愛することができた者だけが(=インナーチャイルドを癒せた者だけが)、人を認め・受け入れ・愛することができ、それが人を癒すセラピストの資質である」と考えているからです。
インナーチャイルドを癒すことができるのは、セラピストではなく自分自身しかいません。インナーチャイルドを駄目としたのは、結局自分自身で、だから、その駄目な自分を受け入れ愛することができるのも自分しかいないのです。セラピストができることは、クライアントが自分自身に向き合い、駄目な自分を認め、受け入れ、許す(=駄目な自分を愛する)勇気(力)を与えることです。そしてそれがセラピストの役目であります。その勇気(力)は、セラピストがクライアントを無条件に愛すること、すなわち、セラピストがクライアントの駄目な部分を受け入れ許す、愛することで与えることができます。そして、このセラピストのクライアントを愛する力というのは、セラピストがどれだけ駄目な自分を受け入れ愛したか、つまりどれだけ自分のインチャを癒し、価値観を緩めることができたかにかかっています。
そのためこのコースでは、感情を通して自分のインチャの存在に気づき、自らの手で癒していけるようになることを目的としています。そしてセラピストに必要な共感する力と無条件に愛する力を得ていただきたいと願っています。

レメディーやフラワーエッセンスのアドバイスまでトータルにサポートできるように

Q:授業ではホメオパシーについても学べますか。
A:癒しの効果を高めるレメディーやフラワーエッセンスなどについても包括的に学習していきます。これもカレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシー(CHhom)の特色であり、ほかにはない魅力です。インナーチャイルドセラピストはカウンセリングからレメディーやフラワーエッセンスのアドバイスまでトータルでクライアントをサポートすることができます。これはプロとして活動していくうえでも大きな強みとなります。レメディーやフラワーエッセンスを使ってもらうことによって、自身のインチャ癒しとレメディーの相乗効果で早く治癒に向かうことができます。レメディーやフラワーエッセンスは未解決な感情(インチャ)を浮上させる助けになりますが、実際にインナーチャイルドを癒すには、意識的に過去に抑圧した自分自身を見つめていかなければなりません。

Q:卒業生は何かしらの資格を取れますか? また、どのような活躍場所が考えられますか?
A:インナーチャイルドセラピスト養成コース修了者は、一般財団法人日本ホメオパシー財団日本インナーチャイルドセラピー協会の認定試験に合格すると、「日本ホメオパシー財団認定インナーチャイルドセラピスト」の資格が付与されます。有資格者は有料相談会の開催やインナーチャイルドや心の問題に関する講演会など、セラピストとしての活動が可能になります。地域での活動のほか学校や企業、公的機関、医療や福祉の現場など活躍の場はたくさんあるでしょう。昨今、マインドフルネスが叫ばれるようになりましたが、インチャ癒しこそが究極のマインドフルネスだと考えています。今の感情に気づき、自分を見つめることがインチャ癒しの第一歩であり、インナーチャイルドを癒すことで、真の心の平安を得ることができるからです。東日本大震災以降、心の平安が注目されている今、今後需要のある資格と言えます。今はまだ認知度が低いですが、今後確実に注目されるようになっていくでしょう。そして何より、このインナーチャイルドセラピスト養成コースでのインチャ癒しの技術の学びは、自分自身を救い、家族、人間関係で悩んでいる人々を救うものであり、一生役に立つものです。それだけでも学ぶ価値があると思っています。

感情があふれるのは、あなたのインナーチャイルドが叫んでいるから

環境を変えても自分の苦手な人にあたってしまう。子どもの言動に過剰に反応して手を上げてしまう。夫や妻にとてつもなく怒りが沸き上がってしまう。これは相手を変えようとしても何の解決になりません。感情があふれる時、あなたの小さい頃のインナーチャイルドが叫んでいるのです。解決法は自分自身のインチャ癒しにあります。1年間を終えると、きっと自分でも気が付いていなかった肩の力が抜け、もっと楽に生きられるようになっているはずです。また慢性的な病気や、いつまでも改善しない症状をお持ちの人は、もしかしたら間違った価値観、生き方によってこの症状が生じているのかもしれません。このコースを受講された方々はご自身の成長、変化を体感されています。そして自分自身が変わると周りの環境変化することを実感されています。

私も実にインチャだらけの人生でした。私が母のおなかにいた3ヶ月の時父は病気で亡くなり、上に7歳と3歳の兄たちがいました。母はこの子(私)を産んでも育てる余力がないと思ったのかお腹を叩いたり寒い海で泳いだりしておろそうと試みました。しかし私はおりませんでした。そして物心ついた頃母から「いらん子」というレッテルを貼られ、愛されるどころか兄たちと比べられ嫌われる毎日でした。だからこの世が地獄のようで、本気で死んでしまいたいと思ったことも何度もあり、何度か自殺も試みましたが死ねませんでした。

私は人から愛されることばかりを求めて生きてきました。しかし愛を求めていたのは小さい頃の私だったのです。インチャの存在に気づかなければ、欲というものは満たされることがありません。愛されても、ざるのようにこぼれ落ちていきます。そしてこんなに愛されない自分はクズだと、卑下し否定していました。自分自身を粗末にし自分を嫌っていました。自分に愛がなかったのです。このような状態だといずれ人からも愛されなくなるのですね。大人になっても恋愛も結婚もうまくいきませんでした。自分が自分を愛してないのに誰も私を等身大で愛してくれるはずはなかったのですね。

大切なことは母から愛されないいらん子と言われたその自分でも自分は見捨てない、自分はダメな自分もできない自分も含めて愛することができるかにかかっています。人に愛されることが大切なのではないのです。自分を愛するためにこの人生を肯定しいきいきと生きるために私は20年以上も感情が出るたびに自分(インナーチャイルド)に問いかけました。何を怒っているの?寅ちゃん。何を怖れているの?寅ちゃん。何がそんなに悲しいの?寅ちゃん、と。そうするとインチャが答えてくれます。お母さん、泣くのをダメと言ってほしくない。だって泣きたいんだからとか。お母さん、勇気がない自分を怒らないでほしい。だって怖いんだよとか。お母さん、怒ってはダメって言わないで、いい子でいなさいと言わないで、だって腹が立っているんだもの、とか。インチャの言い分が出てきます。

それをそのまま受け入れて、そうだね、あなたの言うことはその通りだよ、その時は否定されて辛かったね。さあこっちへおいで。全部聞いてあげるよと、自分を抱きしめてあげました。このようなことを繰り返しているうちに小さい頃にその都度抑圧した本音の感情を吐き出させ心が安心して穏やかな大人になれました。自分を癒せるものは自分自身なのです。このように自分で自分をなぐさめ、愛し、ゆるした時、私の人生に花が咲きました。皆さんにも自分を愛しこの人生を肯定しあなたらしく生きてほしいと心から願っています。

苦しみの大元には不自然な価値観と抑圧された感情があります。そういう意味でどんな人にもこのコースはおすすめします。苦しみのない人などいません。表面的には苦しみがない人はいるかもしれませんが、インナーチャイルドがいない人は一人もいないからです。人は苦しむために生まれ、幸せになるために生きるのです。皆さんに自分のインナーチャイルドを癒し幸せになっていただたい。そして人々を幸せにしていただきたい、そのように願っています。

最後までお読み頂き有難うございます。
文中お知らせした、『インナーチャイルド癒しの実践5』のDVDを希望される方は、簡易包装版を贈呈します。メールにてご連絡ください。
admin@homoeopathy-books.co.jp
件名は、『FiliインチャDVD希望』でお願いします。送り先も記載お願いします。
インナーチャイルドセラピスト養成コースは、2016年9月3日からスタートします(eラーニングコースは2ケ月遅れ11月3日から配信スタートとなります)。9月3日は公開講座となっていますので、無料で参加することができます。入学を検討されたい方は是非ご参加ください。
インナーチャイルドセラピスト養成コース
日時:2016年9月3日(土) 9:50 ~ 13:00
会場:CHhom東京校(ライブ会場)
   中継会場(CHhom札幌校、名古屋校、大阪校、福岡校)
参加費:オープンキャンパス参加の方は、無料
お申込み:http://www.homoeopathy.ac/11reserve/open_campus.php
・インナーチャイルドセラピストコースのご紹介
 http://www.homoeopathy.ac/innerchild/
・YouTubeにて、コース紹介、受講生インタビュー動画を公開中!
 ▼受講生インタビュー、コース紹介
 https://www.youtube.com/watch?v=FHMwYgG99K0&list=PLbyRCtvP4NH04KL6LlIoa2dN9g4Mllycn
カレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシー
〒158-0096 東京都世田谷区玉川台2-2-3 矢藤第三ビル
TEL:03-5797-3250 FAX:03-5797-3251
http://www.homoeopathy.ac
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