インタビュー

フィンドホーン・フラワーエッセンス マリオン・リー Marion Leigh インタビュー

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セラピストと自己責任

bk08a編集部 今号(58号)のフィリでは、自己責任をテーマとしていますが、マリオンさんは自己責任をどのようにとらえていますか?
マリオン プロのフラワーエッセンス・セラピストにとって自己責任は大切な側面です。ホリスティックなセラピストとして忘れてはならないのは、患者さんを部分的にとらえて症状に対して処方するオーソドックスな西洋医学のパターンに陥らないことです。私たちにはフラワーエッセンス・セラピーの基本を常に思い出す責任があります。フラワーエッセンスは意識の水滴であり、人が意識を広げながら成長し、より自分らしくなることを助けてくれるものです。ですから、このエッセンスは怒りに、あのエッセンスは悲しみにというようにフラワーエッセンスを分類しないようにすることが大切です。そのかわりにクライアントの全体像を見て、症状を癒すだけではなく、問題の原因をつきとめようとしなければなりません。最近、フラワーエッセンスは症状に合わせて処方されたり、市販のものを薬のように買ったりする傾向がでてきていますが、セラピストであるならこの基本的な姿勢を覚えていなければなりません。それがセラピストにとっての自己責任の一側面ですね。

編集部 もし処方してくれるセラピストがいない場合、私たちはどのように適切なフラワーエッセンスを選ぶことができるでしょうか?
マリオン 怒っている、不幸せだなどと症状にだけ目を向けるだけではなく、自分に正直な質問を投げかけることが必要です。なぜなら小さなエゴが自分を邪魔(サボタージュ)することもできるからです。気づいていないと、私たちはよく自分に対して足を引っ張るようなことをしてしまいます。ですから、自分に対して正直に質問をなげかけなければなりません。そして、自分の内側を静かにして、ハイヤーセルフとつながり、その答えを聞くようにします。ハイヤーセルフに質問をするとき、たとえば自分の人生で何度も何度も繰り返し起きている問題のパターンは何ですかと尋ねて、正直にそれを見ていきます。また、自分の真の可能性が開花するのを妨げているのは何か、私は自分をどのように邪魔しているのか、私のゴールを、夢を、抱負を妨げているのは、などと質問してみるのもいいでしょう。

編集部 感情的になっているときなど、かなり心を静めて明晰にならない限り、自分のことを客観視するのは難しいですね。
マリオン そのためにも、セラピストが必要なのです。ただセラピストがいない場合でも、はじめにエッセンスを使って感情やマインドを浄化をすることができます。断食をして体を浄化するように、エッセンスを使って感情や心を浄化すると、物事を明晰に見ることができるようになります。

編集部 それに役に立つエッセンスは何ですか?
マリオン ラギッド・ロビンなどは感情を浄化するのに効果的です。感情が滞っていたり凍りついてしまっているようなときは、スノードロップがいいでしょう。これは深い嘆き悲しみに効果があります。グラス・オブ・パーナシスは心を開く助けをしますので、感情をリリースできます。ウォタークレスはホメオパシーのマヤズム的な働きがあり、根深い問題を浄化します。そう言った意味で、ある種のフラワーエッセンスはホメオパシーのコンスティテューショナル(構成する)・レメディーのような役割があります。ですから、クライアントの肉体的な症状がひどい場合には、最初にホメオパシーのレメディーを処方してその症状をやわらげ、フラワーエッセンスをコンスティテューショナル・レメディー的に使っていきます。
エッセンスのセラピストは近代フラワーエッセンス・セラピーの創始者エドワード・バッチ博士が提唱した基本的なセラピーの教義を思い出す必要があります。つまり、すべての病気は魂がその生命と目的を抑圧された結果として起こるということです。ですから、セラピストはクライアントが魂、ハイヤーセルフとつながれるように助ける責任があります。どうしてこの地球という惑星の学びのワークショップに来たかということに気づいていけば、本来の目的と可能性を達成できるようになるわけです。それは学び、他者に奉仕をし、使命を果たすことです。クライアントに常にそれを思い出してもらうことが大切なのですね。少なくともセラピストのアカウンタビリティーはその部分にあります。フラワーエッセンスの本来の目的、それは私たちの意識の成長なのですから。

健康の定義

bk08b編集部 フラワーエッセンスのトレーニングでの、健康の定義にひじょうに興味を持ったのですがもう一度説明していただけますか?
マリオン 健康は肉体、感情体、メンタル体、そしてスピリチュアル体すべてに調和が取れている状態です。たとえば、車椅子に乗っている人を例にあげましょう。その人は完璧に健康体でありえます。それはパラリンピックを見れば分かります。それと対照的に、道を歩く人の中には充分栄養をとっていなかったり、拒食症だったり、人間関係で大きな問題を抱えていたりする人がいるわけで、彼らは苦しんでいます。このように健康はバランスの問題であって、障害があるかどうかということではないのですね。

編集部 バランスが健康であるなら、現在の日本社会は完全にバランスを崩しているようです。まるで、ヒーリング・クライシス(癒しが起こるために症状が一時的に悪化すること)が起きているようでもあります。今まで物質的な発展にばかりに力を入れてきた結果、精神面や感情面とのバランスが崩れ、さまざまな問題が社会や個人レベルで表面化してきています。人は現象だけを見てとまどい、心の中にパニック状態が生まれているのも確かです。そういった意味でフラワーエッセンスは心の動揺や恐れも助けてくれるでしょうか?
マリオン このような危機が起きているときは、たしかにエッセンスが助けになってくれます。今あなたがおっしゃった日本の経済不況や社会問題ですが、それをホメオパシー的観点からすると、レメディー服用後の症状の一時的悪化のようにポジティブなことだと見られています。もちろん状態がひどい場合は何らかの応急策をこうじなければなりませんが、ゆっくりと安定したペースで起きる回復前の一時的な症状の悪化は歓迎されるべきものなのですね。
同様に、フラワーエッセンスでも、涙や悲しみなど感情を解放することは有益なことだとみなされています。それによって心が開き、新しいものが入るスペースが内側にできるわけです。今まで閉じ込められ、詰まっていたものが解放されると、より深い感情に触れることもできるようになるのですね。問題と癒しはつながっているのです。

編集部 そうしてみると、人間も社会も時々問題や病気をもつことで、うちに溜まったものをリリースし、健康な状態にバランスをとろうとする自然なメカニズムが働いているようですね。
マリオン たとえば、臨死体験をした人は、人生観が今までとはまったく違ってしまいます。そして人生の真の価値を見出し、自分の人生を変容させ、心が本当に望むことをし始めようとします。癌などの病気にかかった人もそうです。そのような体験を通して、人生の本当の価値を見出し、感謝する。物質的なものを求めるのではなく、本当に自分の心を喜ばせるものを見出すのです。自分が本当に愛する人たちや家族こそ人生で最も大切なものす。それに気づくと、それほど大切ではないものを手放していくことができます。その意味では、ヒーリング・クライシスは必要なことかもしれません。それは新しいものが入り込む余地を作ってくれます。ですから、日本に今起きていることはひとつのヒーリング・クライシスといえるでしょう。それを通して、社会にとって真の価値が見出されていく。それは、お金や、所有物以外のものです。

編集部 だからこそ、社会の基本となる家庭や学校で問題がたくさん起きているのでしょうね。
マリオン たしかに、子どもにお金だけを与えるだけでは、幸せであることを期待できません。自分は1週間に80時間働いて、子どもにはお金を与えるだけ。それでは、家族の幸せはあり得ませんね。人が与えられる本当の価値というのは、愛であり、注意を向けることです。

【マリオン・リー】
http://www.findhornessences.com/

※この記事は、2001年9-10月発行フィリ58号に掲載されたものです。長くなりますので後半は略しました。ご興味のある方は、フィリ特別限定版NO.2「香りと波動があなたを癒し、変容させる」をご覧下さい。

この記事を書いたひと
フィリ編集部

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フィリは、ニューエイジ・ムーブメント、精神世界、 トランスパーソナル心理学に関するワークショップ、 セミナーのリアルタイム情報誌『FILI』として、1990年~2002年まで定期刊行を続けてきました。 まるでコンサートに行ったり、映画を見るように、 こうしたジャンルのセミナーやワークに気軽に参加できるようになれるといいね、 と精神世界の『ぴあ』を目指して有限会社フィラ・プロジェクツが1990年に雑誌としてスタートしました。
内容は、日本で実際に参加できるワークショップやセミナーなどを紹介する情報に加え、 アメリカ情報、ワークを受けた体験記などのページと、 自分の中心をしっかりもって意識的に生きている人々のインタビュー記事で構成しています。

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