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~こころ軽やかに~
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ヒプノセラピー

ヒプノセラピー(体験談)

正座をして緊張で固まっている私に、セラピストは「そんなに緊張しないで、自分が楽になれる格好をして下さい」と笑いながらやさしく言ってくれたので、私も足を前にのばし、肩の力をぬくことができました。私は、自分はネガティブな方向に考えがちだということを話しました。口下手なので、話が途切れたりもしましたが、セラピストは真剣に話を聞いてくれました。
「私が100から逆に数えていくので100で目を閉じ、99で開けるという風に目を開けたりとじたりして下さい」
75ぐらいで目が完全にとじました。意識ははっきりしていますが、外の音があまり気にならなくなり、セラピストの声がさっきより大きく聞こえるような気がします。
「では、あなたがネガティブな考えをもつ前の自分のところへ行ってください。それは高校の頃、中学の頃いつでもいいです」
私は中学2年の頃を思い出していました。放送委員で毎日がたいへん忙しく、その上、部活もやっていたので放課後も休む暇がありませんでした。だけど、その状態がいやだとは一度も思いませんでした。自分がしたいことを精一杯やっていたので、毎日がとても充実していたのです。その頃の私が、頭の中に浮かんだのでした。
イメージの中の私は、とても急いで廊下を走っています。どうやらお昼の放送の時間に遅れたようです。水色の運動着に2つに結んだ髪。それをセラピストに話しました。
「どんな気持ちですか」
「毎日が忙しいけれど、とても楽しい。放送の仕事にやりがいを感じている」
「あなたの他に誰かいますか」
「いません」
「周りの色は何色ですか」
「廊下は薄いピンクで、壁は白です」
セラピストの質問に答えることでイメージがだんだんはっきりしてきました。職員室の前を通り、細い通路を抜けて、機械が押し込められた小さい部屋に入っていきます。もう時間がありません。さっそく放送を始めました。
「今度は、そのイメージの中に現在の自分を入り込ませてみましょう。そのとき、中学生のあなたが今のあなたを見て言いたいことがあったら言って下さい」
『今の私』は職員室の前に立っています。『あの頃の私』が走りながら後ろを振り向き、『今の私』を見ています。『あの頃の私』からは、とても緊張しているように見えます。そのせいか、ちょっとおどおどしているようにもとれます。『あの頃の私』は思いました。
「もっとリラックスして、自分のしたいことに自信をもって。悩むより前にしたいようにやってみればいいのに」
まだ何ひとつとしてやりたいことを成し遂げていないのに、ただ悩み自分を追い込んでいた今の自分は、とても小さく見えました。このメッセージを自分の口で言葉にしたとき、何か背中をポンと押されたような気がしました。自分が自分に喝を入れたようで、何だかおかしな気分です。が、これからも頑張っていこうという活力がわいてきて、とっても元気になった感じがしました。最後にセラピストが、「これからネガティブにものを考えるときがあっても、今日のことを思い出して下さい」といいました。メッセージは、私の財産になりました。
(専門学校生・19歳・女性)

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