エサレンマッサージ
エサレンマッサージ(詳細)
触れることによる統合
オイルを使ったロングストロークがエサレンマッサージの伝統といえるが、それを基本にしながら一人ひとりのプラクティショナーが独自のやり方を加えていく、これがエサレンマッサージである。“The Art of Touch”― エサレンマッサージとは、ひとつの確立されたテクニックとして存在するのではなく、さまざまなテクニックを統合し、それらをどのように共有し、調和させていくかという、そのアプローチの仕方であり、それをボディワークとして定義づけている。
「マッサージというのは、自分のからだにその人が向き合うのを助ける仕事。そして、身体が呼吸するスペースを見いだして、それらがひとつであるということを感じてもらうためのもの」エサレンマッサージでは、プラクティショナーは、クライアントが、自身のデータベース、感覚、感情あるいは流動性に気づいていくことを容易にするファシリテイター(促進する人)であり、このプロセスの立会人である。プラクティショナーは問題の輪郭を描き、クライアント自身がそれを解決する。プラクティショナーは、変化を引き起こす人でも、ましてやヒーラーでもない。教育者と呼んでもいいかもしれない。触れることによって自然に起こる心身の再統合を、別の言葉でいうとするなら、「今ここに居合う」ということを、クライアントと共に学んでいくのである。