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~こころ軽やかに~
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アレクサンダー・テクニーク

アレクサンダー・テクニーク(詳細)

イメージによって変えていく

ATでは、長い間に体に染み着いた癖を捨て、本来のプライマリー・コントロールを働かせることを学ぶ。クライアントは生徒と呼ばれ、受動的な立場でありながら、イメージするという作業で能動的にワークに参加していく。ATの基本は「首は楽になり、頭は前へ上へいき、背中は長く広くなる」ということだが、それはあくまでも生徒がイメージするものであって、筋肉を動かしてそのように姿勢をつくるわけではない。正しい体の使い方は、講師の手から「気」のようなものによって伝えられる。講師は、自分が完璧にプライマリー・コントロールを働かせていることを意識しながら、その情報を直接生徒の体に送り込んでいく。頭脳にわからせるのではなく、体に教えるのである。
さらに、生徒の癖を復活させず、正しい姿勢を保ったまま動作をさせるためには、もうひとつ重要な手段がある。それが「抑制」と呼ばれるテクニックである。コンピューターでいえば、従来の動き方の「プログラム」を実行させないようにする方法なのである。通常私達が「座る」「立つ」といった日常動作を行なうとき、いちいち各筋肉の動きを意識したりはしない。実際には、動作の一つひとつに何億という細胞の動きがかかわっているが、それは「座る」というプログラムに集約されているので、頭で考える必要はない。ところがこれは各自の癖を組み込んだプログラムであるため、「座る」と思った瞬間に、体の各部は予めインプットされているプログラム通りに動こうとしてしまう。そこで、「座る」のではなく、「膝を曲げる」「股関節を曲げる」というように、座るプロセスの一つひとつに意識を集中することで従来のプログラムを回避していくのである。これが「抑制」である。体に下される命令は「座る」ことではないため、体はいつもの癖を出さなくて済む。

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