ロルフィング(体験談)

慢性の腰痛や肩こりで悩んでいた3年ほど前、成田空港の書店で『いちばん若くなる素顔の本』を買って読んだのが、ロルフィングを知るきっかけとなりました。20歳の頃からクラシックバレエを習っていたこともあって、バレエの体型（筋肉のつき方）が健康な体をつくり、その結果どんなに気持ちを明るくするかということがよくわかっていました。ですから以前より体には興味をもっていて、いろいろとヒーリングやワークショップを経験してきました。
しかし実際にロルフィングを体験するまでには時間がかかりました。この本にめぐりあって以来、ようやく今年の5月に知人を通じて、上級ロルファーの認定を受けている方を紹介してもらうことができたのです。
待ちに待った機会ですから、期待は大きくとてもワクワクしていました。不安はまったくありませんでした。施術の際には下着姿になるということでしたが、海外でマッサージを受けるときには全裸というのがあって、マッサージしないところはないくらいでしたから、そういう意味で抵抗はありませんでした。また特にその頃は仕事にも生活にも支障をきたすほど体調が悪かったのです。
通常基本コースから入るのですけれど、私の場合は足のけがで入院していたこともあって、足だけのコースを3回受けてから基本コースに入りました。
1～3回目は施術後、尿の量が増え、お通じがよくなり、体内の老廃物が出た反面、好転反応として吐き気や頭痛がありました。体のバランスがよくなり、足がしっかりしてとても歩きやすくなりました。そしてつらかった肩こりが解消、肩の力も抜けて肺に空気がいっぱい入ると、なんだかウキウキするようなハイな気分でした。
4～5回目は体の中心である胸、腹部、背中の部分を受けました。ここでも好転反応の吐き気と頭痛が出ました。また今まで依存心の強い私が急にポジティブになったため、支配的な家族や周囲の人たちとの摩擦でストレスが生じてきました。
6～7回目で日常触れない部分である喉の奥、頬の内側や太股のロルフィングを受けました。施術中、子どもの頃の自分が泣いている様子を思い出していました。ロルファーはこのようなときも、非常に肯定的に受けとめてくれるのです。残りの3回で、体全体の秩序と調和をもたらす施術が行なわれることになっています。
ロルフィングが普通のマッサージと違う点は、一回の施術で体と意識の両方が変わるということです。他のマッサージの何百倍もの効果があると思います。私はヨガもやっていますが、ヴィパサナ、あるいはブリージング、レイキなどと併用すると相乗効果があってとてもよいようです。
保険がきかないという点で料金は高いと思いますが、効果が確実に持続する根本的な治療だという点でロルフィングを受けてよかったと思います。そして歪みのない体をもつことが、どんなに心をオープンにしてくれるかということを、今実感しています。
（フライトアテンダント・27歳・女性）