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エコロジー・ワーク

エコロジー・ワーク(体験談)

エコロジー・ワーク画像

自分の中の体と心のつながりを取り戻すこと、人や自然とのつながりを思い出すこと、そして地球の痛みを自分の痛みとして感じ、一歩踏み出す勇気を得ること―ディープエコロジー・ワークショップには、そんな私が求めていたもののヒントが確かにあると思います。ここでは9月下旬に山梨県の清里で行なわれた2泊3日のディープエコロジーワークの様子を中心に、少しご紹介したいと思います。
まず、ワークの始まりは体ほぐしから。音楽に合わせて自分の動きたいように体を動かし、思いっきり踊って、普段固まった体と心をリラックスさせました。
翌日は自然の中へハイキングに行き、ネイチャーゲームをしたり、自然から受けるイメージを絵に描いたり。川の水の流れる音や鳥の声に耳を傾け、お日様の光を全身に感じ、自然の中でゆっくり過ごしました。午後は、自分が水になったつもりで源流から河口、海までを流れ下る様子をイメージしてみるワークや、私たちが生命の大きな循環の中の一部だということを思い出す「ガイアの瞑想」のワーク。それから3、4人に分かれて、この世界に起きていることについて強く痛みを実感した体験=エコストーリーを話したり、カナダの14歳の女の子が「大人に知ってほしいこと」として書いた文章を2人1組で読み合い、後で感想を話し合ったりしました。
私はこの文章の中の、「死んだ川にどうやってサケを呼び戻すのか、絶滅した動物をどうやって生きかえらせるのか、砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるのか、あなたは知らないでしょう。どうやって直すのかわからないものを、壊し続けるのはもうやめて下さい」という言葉が、耳に残って離れませんでした。
夕食後は、「トゥルース・マンダラ」。
この世界で起こっていることで自分が傷みとして感じていることを自分の真実としてみんなの輪の中に差し出し、分かち合います。輪の真ん中には、木の枝、石、枯れ葉、ベルが置かれ、それぞれが、怒り、怖れ、悲しみ、希望を表します。そしてひとりずつそれらを手に取り、仕事の場での葛藤や苦しみ、子どもたちの未来への不安、絶滅していく生き物たちの痛み、森林破壊や海洋汚染など、地球が壊れていくことへの怖れなどを語りました。
そして最終日には『全生命の集い』です。まず、ひとりになって自然の中へ入り、人間以外の何かの生命に『選ばれる』のを待ちます。私は木の精に見い出され、生まれたばかりの木の芽になりました。それから各自その存在の『お面』を作り、セージのお香でお清めをして、集いの場へ集まります。ひばりやムカデ、白樺、あざみ、苔、海、風、木もれ陽など、さまざまな存在が集まり、それぞれの立場から地球の現状について気づいていることを話し合い、最後に人間たちへの知恵を授け、厳粛な雰囲気のうちに終わりました。この人間以外の生命の立場になって語るというのは、本当に新鮮な体験で、あらゆる生き物たちと自分のいのちの深いつながりあいのようなものを感じることができたように思います。また、普段閉じ込めている自分の中の悲しみや怖れに直面し、みんなと分かち合う中で、人とのつながり、信頼感を確かめることができました。『生命の巨大な織物の一部』としての私に気づき、人や自然との深いつながりを実感するディープエコロジー・ワークショップは、さまざまな深い体験を与えてくれたような気がします。
(会社員・20代・女性)

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