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~こころ軽やかに~
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ヴィジョン心理学

ヴィジョン心理学(体験談)

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この夏、会社の研修で初めて6日間のセミナーに参加した。初日、控え室で集まってくる参加者たちの様子を見ていると、何か場違いな所に来たようで緊張してくる。トレーナーのスピーチから始まったが、内容はなんとなく理解できる程度。一体この話がどう社内で活用できるのか半信半疑で、徐々に頭の中で内容が空回りし始めた頃、バディとグループ選びが始まった。一対一、あるいはグループでのディスカッションで自分がどれだけ改革できるのか、不安と期待で一日は過ぎた。
初日の終了間際、ある人が子どもの頃のことをシェアすると、トレーナーがセミナー参加者から父親に似た人物を選んで、2人でロールプレイが始まった。その人が心の底から反省する、それも言葉だけでなく、体全体で表現する。こんな光景を初めて見た時、最初は疑いさえ感じた。これは頭の中では演じられても、実際に行動するとなると、恥ずかしさが先行して、とてもできるものではない。
嬉しい時には心の底から笑い、悲しい時には涙を流し、体全体で感情を自然に表現する…自然な姿なのに、僕にはできない!だから、目の前で起きていることも、役者の演技としか受け取れなかった。「こういう風にごく自然に毎日くらせれば、疲れないだろうな」と思うのに、恥じらいが先行して、いかにも道化師を演じている自分が悲しくなった。
日を重ねるうちに、徐々にセミナーにも慣れてきて、相手に近づき、他の人から学び、なぜこの世に生まれてきたのか、本当の目標は?などと我を振り返ると、一体自分は今まで何に囚われて生きてきたのか、考えさせられた。
セミナーも後半、他の人たちはラフな格好なのに、自分は会社からの教育出張なので、ワイシャツとネクタイの姿だった。誰かが、普通はとても着られないようなTシャツを貸してくれ、恥ずかしいが着ることにした。不思議に、肩の荷が下りたようにリラックスした気分になった。そして、トレーナーが僕の名前を呼んだ。
ここに来る前は仕事に追われ、「NO」と言えない義務感だけで過ごす毎日に疑問を感じていた。周囲が右と言えば、本音は左でも右と言ってしまう自分の無価値観が、トレーナーとの会話を通して見えてきた。仕事第一の真面目人間が男の美徳と勘違いしていたが、本当は夫婦の絆にこそ癒しがある。豊かな家庭、健全な家庭を作る勇気があってこそ、生きていく本当の楽しさがある。トレーナーをはじめ、みんながベールを被っていた自分の姿を気づかせてくれた。
セミナー最終日、もっとこの仲間たちと心の触れ合いを楽しみたいし、ここを去るのがとても寂しかった。わずか1週間で、ここまで一体感を味わえた体験は、僕にとって貴重だった。不必要なこだわりを捨て、同じ生きていくなら楽しく、心豊かに生きていこう、と決心した。そう思えただけでも、とても気持ちが軽く、明るくなった。
(会社員・37歳・男性)

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