NLP(体験談)

私がNLPに出会ったのは約3年前のことです。その当時、つき合っている人の女性関係に悩み続けており、心身共に疲れ果てていました。それまで、ほとんどノイローゼ状態で、わらをもすがる思いで、有名な占い師の方やチャネラーの先生方に見ていただいていました。素晴らしい先生がいると聞けば、飛行機に乗って遠くまでわざわざ出かけたりしておりました。そんな中で、NLPに出会いました。
『自分自身の力で自分の意識下にあるものを変える』『ネガティブな心をポジティブに変えていく』。何をやるのも結局、自分自身で変えてゆくことが大切だと気がつき始めていた私には、ぴったりのカウンセリングでした。
実際には、先生と私が会話をしていくのです。たとえば、私が『彼が浮気をしているのではないか』と言うと、先生は『どうして、そう思うのか』と私の中で曖昧になっている部分を、どんどん指摘してくれます。これは、言葉の裏にあるものを探していくのだそうです。こうして、先生との会話から結局行き着いたのは、私と彼の関係ではなくて、私と母親との関係でした。
私は、母親からいつも『お金のある人と結婚しなさい』と言われ続けていました。そして、無意識下に母親のイメージとして、その言葉を入れていたのです。その結果、お金のある恋人を選んでいました。私は『今の恋人は自分の意志で選択したのではなかった』とわかりました。それどころか、私はこれまでの人生において、自分自身で選択したものは何ひとつなかった、ということに気がついたのです。
その後先生と、過去の体験の中から、自分でうまくいったと思う体験を思い出すことをやってみました。高校生のときに絵を描くのが上手だと言われたことや、ピアノの上達が早いといったことを思い出しました。そして、そのときの自分を表現する言葉を探していくということをしました。私の口からついて出てきたのは『私は私の人生をつくり出していた』という言葉でした。私にも、人生でうまくやってきたことはあったのです。
3年前は、何かあるとすぐ、うつ状態になって、疑心暗鬼に陥ったり、何も手がつけられなかった私も、今では少々のことではまったく動じず、常に明るい気持ちでいられます。友達から、声がキンキンしていると言われていたのですが、このセッションをしてからは、お腹の中から落ち着いた声が出ていると言われるようになりました。それから、人の目を見て話せるようになった気がします。今は、NLPのカウンセリングを通じて、少しずつ『自己』が確立されている過程にあると思います。自己が確立すれば、自分と自分をとりまくたくさんの流れの中に身をまかせつつも、決して巻き込まれず、溺れることなく心穏やかに過ごすことができるはずです。彼との関係も、以前よりはずっと良くなりました。自分が変われば相手も必ず変化する、ということも学んだと思います。
（会社員・38歳・女性）