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~こころ軽やかに~
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ネオ・シャーマニズム

ネオ・シャーマニズム(体験談)

シャーマニズムに関しては前々からとても興味を感じていて、さまざまな本を読んでいました。ですが、そこにリアリティは感じられず、物語を読むような感覚で捉えていました。というのは「シャーマニズム」とは、どこかの原住民の文化にしかないものだという思い込みがあったからです。
ですから「コンテンポラリー・シャーマニズム」というワークショップのチラシを目にしたとき、そんなシャーマニックな体験が自分に起こりうるのだろうかと思い、とてもワクワクしました。実際、ファシリテーターの方たちの話によると、シャーマニックな体験はとても身近にあるようで、夢などもその一部なのだそうです。
当日、ワークショップの会場に向かいました。会場は多摩の奥にある檜原村という所にありました。少し遠かったのですが、山の斜面で眺めがとても良く、大きな天狗のお面が掛かった神社が隣にあって、それを見たときに少し恐ろしく感じたのですが、明らかに日常とはかけ離れた場所にいるのだということを認識しました。
参加者は私を含めて15人弱で、最初に自己紹介を始め、ストレッチと「カタルシス・ブレス」を体験。この呼吸法は3段階あって、その中で喉を押して咳や溜まった痰を吐き出すという作業には驚きました。
最初はとても苦しいのですが、だんだんとてもスッキリしてきます。そのうちに吐き出しているものは咳や痰ではなく、別の何かが出ているのだという感じがしました。これを行なうことでダイエットになり、やせた人がいるという話を聞き、もしかしたら、今吐き出しているのは物質的なものではなく滞ったエネルギーで、これを出すことによって、身体のバランスが整えられていくのかもしれません。
そして瞑想誘導です。前に行なったカタルシス・ブレスのおかげか、呼吸が楽にできます。「太古の昔に小さな生き物が生まれ、それが次々と進化を遂げていく…」という言葉にあわせてイメージを膨らませていきます。それが最終的に人間になり、そして次にどんな進化をしていくのか…というところでその瞑想は終わりました。自分自身の肉体(魂)がいろいろな生き物を経て、そして今ここにいるのだということに気づきました。それは当然のことなのに、今まで忘れていたのですね。
その流れのせいか、「ホロトロピック・ブレスワーク」のセッションでは、「呼吸をすることはひとつの旅なのだ」ということを知る体験をしました。実際には感情が出てきて泣いてしまったり、ヴィジョンがパッと出てきては消えたり…。でも、自分がどんな状態であろうとも、何を考えていようとも、呼吸は常に続いていて生きている。何か、計り知れない力強さを感じて嬉しくなりました。
そして、最後に自分たちが描いた絵を使っての話し合いです。一人ずつ絵を出してブレスワークの体験などを話していきました。ここでも驚いたことに、1枚の絵に対するみんなの印象が違うのです。それらの印象の一つひとつが、自分にとってうなずける情報でした。他の参加者の話にも共感できる部分がたくさんあって親近感が感じられました。普段は人見知りの私なのに…と思うとこれは画期的な出来事です。
今まで感じたことのない自分自身を、たくさん感じることができた2日間でした。シャーマニックな体験がしたいと思いながらの参加でしたが、もしかしたらこうやって日常から離れて、いろいろな発見をして日常に戻り、発見したものを活かしていくという作業こそがシャーマンの行為なのかもしれないと思いました。
「ホロトロピック・ブレスワーク」の体験の中で見えたヴィジョンと、そこで自分の存在の根源を見つめたこと。ワークショップの会場で見た山々の景色は、未だ心の中に残っています。
(会社員・29歳・女性)

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