エネルギー・ワーク(詳細)

近年、物理的なレベルを超えたエネルギーとしての『気』『○○エネルギー』という言葉が、哲学レベルではなく日常的に聞かれるようになってきた。日本人・中国人あわせて多くの気功師が、一般の人に気功を教えたり、気を用いた癒しを行なっている。またニューエイジやセラピーの世界でも、体の中や周りのこうしたエネルギーに注目し、それを調整することは以前から行なわれていた。
通常、アカデミックな世界になればなるほど、この種のエネルギーについて言及することは控えられている。その存在を強調する者は、長らく異端とされてきた。現代科学では説明がつかないものだからである。
しかし最近、バーバラ・アン・ブレナン女史の著作などにより、急速にこの種のエネルギーについての知識が一般に広まってきている。また一部の科学者の実験によると、それは物理的なエネルギーをともない、脳波や意識と密接な関係があり、さらに時空を超える場合もあることが、科学的に確かめられている。
こうしたエネルギーの呼び名は、古今東西さまざまあるのだが、現代的には『宇宙エネルギー』『生体エネルギー』、あるいは『ヒーリング・エネルギー』などと呼ばれることが多い。いずれにしても、こうしたエネルギーは宇宙に遍満しているのだから、それに関する智恵を皆がもち寄り、統合すべき時期に来ているといえそうだ。
ここでは、そうしたエネルギーを活用する癒しの技法を総称して「エネルギー・ワーク」と呼ぶことにする。この種の癒しの技法は、基本的には「ヒーラーは、気の交流によって、クライアントの本来もっている自然治癒力を高める手助けをする」という前提に基づいているといえる。