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アロマテラピー

アロマテラピー(体験談)

アロマテラピー画像

エッセンシャル・オイルを使ったマッサージを体験しました。
部屋に入った途端にさわやかな香り。妊娠中期の私のために先生がレモングラスを部屋に香らせていてくださったとのこと。通常は体全体をマッサージするコースらしいのですが、私はうつ伏せになれないくらいにお腹が大きくなっているので、仰向けの姿勢でマッサージしていただきました。時間もあまりなかったので、凝っている肩を中心に、背中・首筋・そして顔に…。
指圧もなさる方なので、きっとそのテクニックも入っているのでしょう。でも、強さを全く感じさせないソフトなタッチで、先生の指がまるでさざなみのようです。それでいて凝っている部分をしっかりほぐしてくれる感じで、心地よい香りを吸い込みながら、だんだんに体全体の緊張が溶けていく感じ…。最初は先生とお話もしていたのですが、とても気もちよくなって、だんだんに口が重くなってきました。
顔のマッサージに入りました。オイルをつけた指先が鼻に近づくためでしょうか。さらにホーッと力が抜けていく感じです。左右の頬の外側、ちょうどあごの関節に触れられた時、いつも気になっていたことが口をついて出ました。「私のあごの関節は左右で違うでしょ」「あっ、そうかしら」「こうやって口を開けると、ほら、右の方が高くなるんです」「あら、ホント」「小学生の頃から右手で頬杖をついていたから、そのせいで、あごの先が左に向いたんだと思うんです」「そういえば、さっきお話していた時も顔の左側ばかりをこちらに見せていましたね。左を強調するみたいに」「えっ、そうでしたか」「ほら、肋骨も左が上がっていますよ。何かあるのかしらね。左は女性を、右は男性を表すと言いますけど」
指先の力が弱く、強く変化しながら、その動きが止まったり流れたりしながら、言葉が体に浸み込んでくるようです。そして、何も考えずに私の口から出た言葉は、「ああ、私は自分の中の男性性を隠そうとしているのかもしれません。父と母の仲が悪く、自分も母のように気が強いのを知っているから、それを出してはいけない、と無意識のうちに抑えているのだと思います。そうですね。今、自分の中の男性エネルギーと女性エネルギーのバランスをとろうとしている時なのかもしれませんね」
ポツポツ話す私のことばを黙って聞きながらマッサージしてくださる先生。ツ、ツーッと両方のまぶたから涙が流れてきて、ハーッと深いため息をつく私。(これはヒーリングの時にいつも流れる涙だわ)内側から変わっていこうとしている自分を感じていたところに、先生の言葉。「大きな変化の時に来てくださる方が多いですね。またオイルマッサージを数回やっていくうちに大きく変わっていかれますよ」アロマテラピーは大きな力をもった癒しの技だ、とつくづく思いながら、終ってからも、あまりの気持ちよさに動き出せない私でした。
(出張看護婦・30歳)

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