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ネイティブ・アメリカン

ネイティブ・アメリカン(詳細)

7つの「聖なる儀式」にまつわる伝承

ラコタ・スー族を中心に、ネイティブ・アメリカンに受け継がれてきた「聖なる儀式」は7つ(7は彼らにとって聖なる意味を持つ)である。それらの儀式がどのように与えられたのかは、次のようなストーリーで語り継がれてきた。
今から何千年も昔、人々は多くの問題を抱えており、長老たちは毎日祈っていた。ある日、2人の若者が狩りに出かけた。彼らは草原の丘に登った。遠くに何かが見える。近づいて見ると、それは白いバッファローの子どもだった。彼らが近づくと、白いバッファローの子どもは草の中にうずくまったが、再び立ち上がったとき、そこにいたのは白い服を着た美しい女性だった。彼女は何かを腕に抱えていた。

ひとりの若者はその場に相応しくないことを考えた。その瞬間、彼は灰となって消えてしまった。もうひとりの若者は、彼女を見て畏敬の念をもった。彼女はその若者にスウェットロッジの造り方を教えた。そして彼に、村に戻り、スウェットロッジと大きなティピー(ネイティブの移動式住居用テント)を立てて、自分を待つように言った。
若者は村に戻り、長老に伝えた。長老たちは予知していた。ロッジとティピーが立てられ、3日後、彼女は腕に何かを抱えて現れた。彼女はティピーに入り、人々を呼び入れた。それから7日間、彼女は毎日ひとつずつ、7つの儀式について教え、指導した。

Sweat Lodge,
Vision Quest,
Sundance,
Making of Relatives,
Throwing of Ball,
Keeping of the Soul,
Becoing A Woman

これらの儀式は、「聖なるパイプ」とともに授けられた。「すべての儀式はあなたたちと、そしてともに存在するもののために行いなさい、パイプがあなたたちの声をグレート・スピリットに届けてくれる」という教えのもとに。
最後の日、彼女は別れを惜しむ人々に「いつもあなたたちを見守っている。終わりの時が来たら再び戻ってくるだろう」と告げるとそこを離れ、草原の中にうずくまった。再び立ち上がった時、彼女はすでに消え、白いバッファローの子どもがそこにいた。
このWhite Buffalo Calf Womanと呼ばれるグレート・スピリットの使いがやって来て、彼らに「聖なるパイプ」と儀式を与えた日から、パイプは「動く祭壇」として儀式の柱となった。パイプホールダーたちは人々のために儀式を司り、パイプの煙に人々の祈りをのせる。「聖なるパイプ」は人々とグレート・スピリットを繋ぐ、文字通りパイプの役目をもっている。祈りを通してグレート・スピリットと交流すること、それはまた自分自身の奥深くにある大いなる存在との交流であり、そのプロセスの中で、与えられているすべてのものに感謝する意識が育まれ、内に真の調和が取り戻される。その時、心から世界に、言い換えればスピリットや人々に、オファーし、ギブアウェイすることの意味が理解されるのである。

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