シュタイナー

一八六一年にオーストリアで生まれたルドルフ・シュタイナーは少年時代より哲学に親しみ、自然科学や数学の研究にも熱心に取り組んでいました。同時に物質界と霊界との関係についても興味を示し、このことが後に彼の根本的なテーマとなります。そしては様々な体験と歴史をバックボーンに、一九〇二年頃から独自の精神科学「人智学」を形成していきます。その後、教育運動を展開したシュタイナーは多くの賛同者を呼び、「若い人間は、自分自身を発見するのに必要な手助けが与えられなければならない」という彼の理念を基につくられた学校はドイツ各地に設立されています。シュタイナーはほかに医学や生理学、農業などについても積極的に関わり、現在の私たちにも多大な影響を与えています。