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ヴィパサナ瞑想

ヴィパサナ瞑想(詳細)

瞑想は、サマタとヴィパサナの2つに大きく分けられる。サマタは、マントラやイメージを使って、超越存在と一体になろうとする瞑想である。

ヴィパサナは、覚醒の瞑想である。「いま・ここの自分」を油断なく観察し、気づいていくことによって、智慧と洞察を深めていく実践法である。

ヴィパサナとはパーリ語(古代インド語)で、よく(ヴィ)観る・観照する(パサナ)という意味。「醒めて自分自身を観る」のである。

そもそも仏とはブッダ(目覚めている)の音訳。瞬間瞬間の「いま・ここ」の自分に気づいている人のことをいう。釈迦はこのヴィパサナによって解脱した、と説いている。その意味で、釈迦が悟りを開いた、根源的な瞑想法といえよう。

ヴィパサナの具体的な実践は、まず「呼吸に意識を向ける」ことから始まる。「吸う・吐く」息の流れ、お腹の膨らみ縮みに意識を向ける。次に、痛み、しびれ、固さ、熱さなど、体に起こってくる変化に気づいていく。そして、哀しい、怒っている、寂しい等という感情に意識を向ける。さらにはそれを感じている「私」の存在に向かっていく。このようにして、一瞬たりとも止まらずに変化する心を、覚知していくのである。

明瞭に覚知するために、ラベルを貼って分類するように、心の中で言葉にしていくことがポイントである。息をしているときに「お腹が膨らんでいる、縮んでいる」、歩いているときに「足を上げている、運んでいる、下ろしている」と。痛いときには「痛み」、怒りが出てきたら「怒り」と。雑念が浮かんでも、それを抑えるのではなく、「考えている、思いめぐらしている」とラベルを貼ってしまう。それによって雑念は消えていく。
苦しみや悩みということも、このようにして緻密なラベリングで、明瞭に気づいていくことによって、一瞬の中に消滅していくことがわかってくる。

あらゆる問題の根源的な解決法は、自分自身に気づいていくことである。人生にはさまざまな障害が訪れるが、それを敵対すべきもの・邪魔なものとして排除するのではなく、その障害を受けている自分自身に気づくことによって、問題は解決される。

その実践法はヴィパサナにある。

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