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ヴィパサナ瞑想

ヴィパサナ瞑想(体験談)

仏教を探求し、いろんな瞑想も実践してみた。題目の力感、念仏の静寂さ、力強い不動真言、坐禅、和尚のダイナミック瞑想と。みなそれぞれが素晴らしい体験であった。が、なにかが足りない。
そんなときに、「ヴィパサナ瞑想」の会に参加した。そこでは、スリランカ上座仏教のスマナサーラ長老が、指導されていた。
「悟りに至る実践はアウェアネス(気づき)、マインドフルネス(油断なく醒めている)だ。その実践法はヴィパサナにある。この瞑想は呼吸に気づくことが出発点だ。呼吸は、身体が膨らむ縮むということ。そこに本当に気づけば、万物が膨らむ縮むを繰り返していることがわかる」と長老は語った。
呼吸や歩みに意識を向けていくにつれて、次第に微細な気づきが起こってきた。自分の内部を観察していくことの、なんと面白いことか。自分の呼吸に気づけば、他人の呼吸にも気づくようになる。自分の心の動きに気づけば、他人の心の動きも微妙にわかってくる。心の波動が細やかになると、世界は変わってくるようだった。今までの私は、なんと粗雑だったことか。
怒るときも、怒る瞬間の心の動き、顔のこわばり、心臓の鼓動、血の逆流などに微細に気づくようになってきた。それに気づくと怒りも収まっていく。
不安の真っ直中にいるとき、不安で恐れている状態を内側から観察する。胃の収縮を、呼吸の重たさを。すると、不安を抱えながらもリラックスしていく。そんな風であれば、いつでも状況は好転していくようだ。私には、クリシュナムルティのあの透徹した境地にいたる道が、このヴィパサナにあると思うようになった。
長老の流暢な日本語による指導は、笑いとくつろぎに包まれ、自然とエッセンスが会得されていく。質疑応答による具体的な指導、立つ・坐る・歩く、そして食事をしながらのヴィパサナの実践は、8時間のワークショップもあっという間に過ぎてしまう。
(編集者・40歳・男性)

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