TM瞑想(詳細)

TM（トランセンデンタル・メディテーション）＝超越瞑想は、物理学者、哲学者で教育者であるマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーが、インドに伝わる知識体系の中から、新しい時代の要請にこたえて科学的に体系化した瞑想法であり、マントラを心の中で用いるものである。マントラとは、心と体、そして環境に調和を生み出すための「キーワード」である。
この瞑想法は意識的な精神集中ではなく、マントラを用いることで自然に「純粋意識」（＝深い安らぎとエネルギーに満ちた状態）と呼ばれる状態に瞑想者を導く方法である。TM実習者は、思考が行き交う心の意識的なレベルから、思考の源である微妙なレベルへと移行していき、最終的には心の活動が停止した純粋な意識の状態を経験するのである。

また、TMの効果は科学的にも検証されている。TM実習中は酸素の消費量が減少し、たった20分の瞑想で夜の睡眠の2倍以上の休息をとることができるのだ。したがって実習後は根深いストレスや疲労が解消され、さわやかな気分が味わえる。

さらに左右脳波の同調作用にも注目したい。TM中には、頭部全体にアルファ波やシータ波が生じ左右の脳波が同調するが、これはいうまでもなく左右両半球の統合を意味し、知・情・意のバランスのとれた発達の基盤となるものである。

このように、科学的研究によっても効果を認められているTMであるが、本や通信教育によって学ぶことはできない。マントラは、人によって異なり、たいへんデリケートなものなので、資格をもったTM教師から指導を受ける必要があるのだ。

TMを始めるためにはまず基本コースと呼ばれる4日間のコースを受講する。ここでコースの説明と個人面接、マントラ伝授など瞑想法の指導を受ける。そしてその後、瞑想が正しく行なわれているかどうかのチェックを受けることになる。

このコースを受講した後、実習者は1日2回・朝夕15～20分のTMを規則的に実践していくわけだが、さらにTMを深めたい人には「レジデンスコース」「TMシディコース」「SCIコース」などさまざまなコースが用意されている。