シルバ・メソッド(体験談)

『瞑想』というものをやってみたいと思って、初めて参加したのがシルバ・メソッドでした。ここでは、瞑想をして脳波をアルファ波の状態に保ち、潜在意識からのメッセージや直感的な感覚を強くしていくことを目的としていました。ですから、ただ瞑想ができるようになるというより、瞑想で潜在意識とつながりやすくなった状態を活用して、実生活に役立つテクニックを身につけていくわけです。私が受けたのは基礎コースだけでしたが、それでもかなりたくさんのテクニックを学びました。
最初は、まず深いリラクセーションに入るためのテクニックです。楽な姿勢をとって頭から順々に力を抜いていきます。頭の皮膚、額、まぶた…というふうに降りていって、つま先まで抜いていきます。そして、心をリラックスさせ、雑念を手放していきます。その間にレベル6、5、4…と数字に対応させて自分の状態を条件づけてしまいます。それができれば、いつでも『1』と思えば、一番深いレベルに入っていけるようになるわけです。
印象に残っているテクニックとして、金属や植物の中に入ってみるといったことがあります。もちろん意識で入っていくのですが、まるで本当に自分が植物の葉脈の中にいるような感じで、太陽の光が透けて見えていたのを覚えています。物を見るときも外側からだけではなくて、内的な感覚としてそれを知ることができれば、すばらしい想像力になると思います。この感覚をシルバでは参考点といいますが、その参考点が多い人ほど、自分が感じていることを判断する材料が増えることを意味します。こうすれば、五感以上の情報も、現実と簡単に結びつけることができるわけです。
自分の作業室を作ることもしました。そには自分がやりたいことをするのに必要なすべてのものが揃っています。自分の抱えている問題に対する答えの入っているキャビネットとか、なんでも好きなものを置くことができます。そして、本当に自分が必要としているものは何かということも同時に選択していきます。
また、他人の健康状態をケースワークすることもしました。これは基礎コースの最終段階ですが、その頃になると参加者もみんな、α波状態になるのがとても早くなっていました。そして、ケースワークでは、参加者の友人といった会ったこともないような人の体の状態を感知できるようになっていたのです。日常でこういうことを使っていくことができれば、人間や自然界に対する理解の仕方もずいぶん違うし、自分の人生もどんどん変えていけるようになると思います。
（放送作家・32歳・女性）