ダイナミック・メディテーション(詳細)

インドのスピリチュアル・マスター和尚（旧称バグワン・シュリ・ラジニーシ）によって開発されたダイナミック・メディテーションは、その名のとおりダイナミックに体を動かす瞑想法だ。
瞑想というと普通、静かに座って静寂の中に浸る、というものを想像するが、和尚によるとそのような瞑想法は現代人には適していないという。
そこで彼は、最初にカタルシス（体を動かしたり、叫んだりすることで内面の抑圧を解放すること）を通過した後に静寂へ導く瞑想を開発した。それがこのダイナミック・メディテーションである。
ダイナミック・メディテーションは1時間の瞑想で、5つのステージにわたって目は閉じたままにする。また、胃を空っぽにして、ゆったりした衣服を身につけることが望ましい。
では具体的な瞑想法を紹介しよう。

○第1ステージ　10分
立ったまま、吐く息に力を入れて鼻で呼吸する。これをできるだけ速く、激しく、無秩序に、自分自身が呼吸そのものになるまで行なう。

○第2ステージ　10分
カタルシス！ トータルに狂い、叫び、怒鳴り、泣き、ジャンプし、踊り、笑い、転げ回る。何ひとつ抑えてはいけない。爆発し、捨てる必要のあるものを解き放つ。何も出てこない人にはちょっとした（カタルシスの）演技が助けになるだろう。

○第3ステージ　10分
両腕を上げたまま上下にジャンプ。両足の裏全部を使って着地し、その瞬間、「HOO（フウッ）」というマントラをセックス・センター（下腹から股間にかけて）に響かせる。自分のすべてを注ぎ込んでひたすらジャンプすること。

○第4ステージ　15分
ストップ！ どんな姿勢をとっていてもそのまま体の動きを凍結させる。そして自分に起こっていることの目撃者であること。

○第5ステージ　15分
ダンス。「全体なるもの」への感謝を表しながら踊りとともに祝い喜ぶ。

なお、ダイナミック瞑想専用の音楽がテープやCDで発売されているが、これを使うと時間配分などを気にしなくていいので、より瞑想に集中できるだろう。