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アート・セラピー

アート・セラピー(詳細)

アート・セラピストになるためには

アート・セラピストは、クライアントの描いた絵が何を語っているかを、適切に見抜けなければならない。そのためにまず、色と形の表わすものを知る。さらに、絵からより深いメッセージを読み取るために、シンボルの解釈や、構成的技法・投影的技法など、各種の技法の意味を学ぶ。また個別の問題にアプローチする際には、その問題特有の見方というのもある。たとえば家族の力学を見るためには、家族描画の見方を理解しておいたほうがいい。実習を通して、家族療法の実際を体験していくことが、絵を理解する助けになる。そのほか、子どもや精神障害者、あるいは天才画家たちの病跡学(パトグラフィー)にも触れておくとよい。
このように、アート・セラピストになるには、かなり掘り下げた内容の訓練が必要となる。しかし、だからといって「この絵はこうだから、こういう意味だ」と、杓子定規に判断するのは考えものである。一見、同じように見える絵でも、クライアントの抱える問題の種類によっては、まったく違う意味をもつこともあるのだ。本人の気持ちになって、その問題に深く入っていこうとする姿勢があってこそ、はじめて適切なアドバイスができるといえる。
さて、セラピストを目指しているわけではない人が、自分で自分の描いた絵の意味を知るには、専門的知識のサワリの部分だけでもおおいに参考になる。自分はどんな色を好きと感じるか、どんな形をよく描くか、線のタッチはどうか、どういう題材を好むか、何を描くか、それを紙のどのあたりに描くか、要素の大きさはどれくらいか、数はいくつか、要素と要素の関係はどうか…こうしたことを、特に知識がなくとも深く考えていくと、その絵に、いかに自分がよく現われているかがわかって驚くものだ。そこに読み解きのための知識が加われば、その絵の語ってくれる情報はさらに何倍にも増えることだろう。



まず、この1冊!
『絵を描いてストレスをなくす本』
森規悦著
法研

印刷:フィリ http://www.fili.co.jp