ヴォイス・ダイアログ(詳細)

サブパーソナリティ

私たちの中にはいろいろな自分がいる、ということに気づいているだろうか。プライドの高い自分、まわりを気にする自分、攻撃的な自分。誰でも自分にいろいろな面があることは知っているはず。だが社会の中でうまくやっていくために、そんないろいろな自分と適当に折り合いをつけて暮らしている。それどころか知らず知らずのうちに、どれかひとつの声に支配されているのかもしれない。
ヴォイス・ダイアログではそのいろいろな自分のことを、サブパーソナリティ（分身）という。サブパーソナリティはいつも活動していて、人生を経験する。
サブパーソナリティの声（ヴォイス）と直接、対話（ダイアログ）するのが『ヴォイス・ダイアログ』だ。自分の分身と対話して「がんばらなくっちゃいけない」「うまくやらなくちゃいけない」と自分をコントロールしている分身を見つける。いつの間にか切り捨ててしまっている、デリケートな分身と出会うこともできる。どのサブパーソナリティも大切な自分として抱きしめて、愛してしまうのだ。
ヴォイス・ダイアログは1970年に、アメリカのハル・ストーンとシドラ・ストーン両博士によって開発された。ユング心理学、ゲシュタルト・セラピー、サイコドラマ、交流分析を基礎とした心理療法の中に「意識や気づき」を取り入れた自己変容の技法である。