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~こころ軽やかに~
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ヴォイス・ダイアログ

ヴォイス・ダイアログ(詳細)

心の地図を眺める

サブパーソナリティの一つひとつを見ていく具体的な方法を紹介しよう。ファシリテーターと呼ばれる人と2人でセッションを進める。クライアントは自由に自分の言葉を話す。ファシリテーターはクライアントの声に、決して善悪、真偽の判断を下さない。注意深く耳を傾ける。ファシリテーターは自然な会話を通して、クライアントのサブパーソナリティを見出す。まるで白色光を7色に分けるプリズムのような役割だ。次にサブパーソナリティを識別するために、クライアントにクッション(いす)を置くように指示する。はじめに座っていたところが『自我』で、サブパーソナリティは自我とは別な場所になる。
それぞれのサブパーソナリティの選ぶ場所には意味がある。自我と近いところだったり、遠いところだったり、ファシリテーターに近づいたり離れたりする。『傷ついた子ども』の性質をもったサブパーソナリティはソファの端やテーブルの下を選んだりするし、『内なる批判家』は目立つような場所が好きらしい。クッション(いす)の位置がその人の心の位置をあらわす。
クライアントは、今クッションを置いたところに移動する。今度はサブパーソナリティの場所でしゃべったり、絵を描いて自分を表現する。そこでまた新しいサブパーソナリティが現れると、座る場所を別なところに替えてその声を聞く。
いくつかのサブパーソナリティと対話をし、セッションが終わったら立ち上がって、離れたところからクッションの配置を見る。自我からも離れるわけだ。結果について何の評価もしない。ただ客観的に観照する。透明な自分で心の地図を眺める。
サブパーソナリティにはいろいろなタイプがある。子どもが成長していく過程では、ボディガードのようなものができる。たとえば他人に笑われないように、馬鹿にされないようにと警戒心で自分を見張ったりする気持ちだ。そういうサブパーソナリティを『防衛的プロテクター』という。ところが、この防衛的プロテクターが過剰に働くと、その人のもつデリケートな部分が押さえ込まれて見えなくなってしまう。とても個性的でピュアな分身に気づかないことがあるのだ。自分の心の中の嫌な部分や、愚かに見える部分を無視して切り捨てていたりもする。
ヴォイス・ダイアログでは、このように今までの自分を支配してきたものに気づき、切り捨てていた部分を認め、一番ピュアな自分を発見する。そして判断、評価しない空っぽの心で自分を見る。目覚めた自我はまるでオーケストラの指揮者のように、自由な意志ですべてのパーソナリテイーのハーモニーを奏でるのだ。

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