ヴィジョン心理学(詳細)

依存・自立から創造へ

実際のワークとしては、依存・自立の段階で作った潜在意識の傷を丹念に癒しながら、一方で通常の心理学ではあまり扱わないハイアー・マインドや魂といった無意識や超意識の世界へと、自己成長の道を進めていく。潜在意識レベルでは、主に子どもの頃の両親や家族との関係を癒していくが、準備ができていれば、さらに無意識レベルのワークに入り、胎児の時の体験や過去世を扱うことも少なくない。『自己成長の三角モデル』は、内面を探求する時の道標であり、理解の助けとなる。トレーナーは手法にこだわらず、その時必要とされる癒しのために、最適と思われる方法を、直観で選択する。それは、ロールプレイであったり、過去世のワークや、神話的な元型を吹き飛ばすストレッチであったり、さまざまな心理学的手法が用いられる。直観で得た方法は、時にまるで子どものいたずらのように、他愛のないことであったりもする。
ヴィジョン心理学のさまざまなワークの中でも、特に誘導瞑想は独特のパワーがある。ハートのエネルギーが言語表現と見事につながった時、言葉は無意識さえも震撼させる力をもつ。トレーナーのリードする瞑想は、その言葉のエネルギーに乗って感情の荒波を通り抜け、一人ひとりのうちにある心の神殿に、私たちを導いてくれる。心の中の静寂の場所に意識が達した時、初めて平和という言葉の意味が理解される。
この時、トレーナーは意識の旅の水先案内人だ。特に、無意識の闇の世界では、トレーナーの体験している意識の領域が広く深いほど、それがたとえ地獄のような世界でも、私たちは安心して内面に入り、傷を癒すことができる。そして傷と一緒に、隠していた才能を、無意識の底からすくい上げて帰ってくる。それは、とりもなおさず、私たちが見失ったインナーチャイルドを取り戻し、バラバラになった自分自身を統合へと向かわせる創造的なプロセスだ。