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音楽療法

音楽療法(詳細)

日本の医療現場での音楽療法

日本における音楽療法は、約50年前に、アメリカでの活動に刺激された心理学者や精神科医によって知識が導入され、精神病院や障害児施設で始まった。現在では、老人性痴呆症や脳性まひ、小児まひ、交通事故の後遺症などにより脳障害を持ちながら生きる人々を対象に確実な広がりを見せている。また、自閉症児や障害児の教育に、脳血管障害の後遺症のリハビリにと、数多くの試みもなされている。そして、医療施設における環境音楽として、さらに一部の病院では、心電図などの金属的なモニター音のかわりに音楽を流したり、癌の手術前後の患者に音楽を用いてリラックスさせたりといったことにも使われている。
最近では、多くの音楽大学において音楽療法の講義が開講され、いくつかの大学や音楽専門学校では音楽療法学科も設立されている。1994年には音楽教育振興法が成立し、1995年には日本バイオミュージック学会と臨床音楽療法協会により「全日本音楽療法連盟」が正式に発足し、1997年4月には連盟認定音楽療法士が誕生するなど、社会的な普及にむけてその活動が注目されている。
とくに、音楽療法を単なる治療技術としてではなく、もっと深い次元での人間と人間のコミュニケーションを織り成す営みとして捉えるようにもなってきている。音楽療法を音楽による心理療法と考え、病を治すという従来の医学的概念によるのではなく、病気や障害を持った人々と一緒になって創造的に生きることの歓びを分かち合うことを目指す療法として考えるということである。

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