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クリエイティブ・ライティング

クリエイティブ・ライティング(詳細)

ジャーナル・ライティング

書くことで、自己を見つめるワークは、心理学の分野においては、カール・ユングの弟子だったアイラ・プロゴフ(Ira Progolf)が始めたとされるジャーナル・ライティングがある。ジャーナル・ライティングとは、直訳すると、日記あるいは記録文を書くという意味になるが、『内なる声に耳を傾ける』ために書くということである。
プロゴフは「これまで、数多くのクライアントに何か書かせると、彼らは自分自身でセラピーを導き始める、自分自身で自分の癒し方を開発し、設計し始める、ということに気づいた。そして自分自身の人生をも導き始めるということを」と語っている。現在もこのプロゴフが創案したプログラムでワークショップをしている人も多い。プロゴフのほかには、クリィスティナ・ボールドウィンが大学のシステムの中で「パーソナルライティング」「プロセスライティング」と呼ばれる講座をつくり、こうしたワークショップは1970年代から広がり始めた。
こうしてみると、ジャーナル・ライティングとクリエイティブ・ライティングには大きな違いがないように思える。ライティング|『書く』というプロセスを通じて自分の内側に入っていくという意味では、同じことをしているのだから同然ともいえるのだが、ひとつだけ違いを挙げるとすると、クリエイティブ・ライティングは、いつか作品として発表することを前提としているということである。
クリエイティブ・ライティングも、ジャーナル・ライティングも、個人的にひとりで行なうことも可能である。しかし、誰かと一緒にお互いのプライバシーを共有し合えるような空間で、他者のプロセスを自己に反映させながら進めていくと、より深く自分自身のそして他者の内なる声に耳を傾けることができるようになる。
そして、他者が自分の内なる声、物語に耳を傾けてくれる瞬間、癒されている自分を発見するだろう。他人の物語を聞く、そのことでお互いを理解し合い、他者に対する尊敬と慈愛に満たされていることに気がつくだろう。そこには部族とも、家族ともいえる仲間が生まれている。



まず、この1冊!
『クリエイティヴ・ライティング』
ナタリー・ゴールドバーグ著
小谷啓子訳
春秋社

印刷:フィリ http://www.fili.co.jp