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ロールプレイ

ロールプレイ(詳細)

即興から気づきへ

ロールプレイを始めるには、普通5つの構成要素が必要とされている。監督(セラピスト)、補助自我(助手)、そして演者と観客、さらに舞台である。あらかじめシナリオがある場合もあるが、ほとんどは状況のみが設定され、後は演者の即興性にまかされる。人数は10人前後が一般的。場合によっては30人の時もあれば、2人の時もある。2人、すなわちセラピストとクライアントが一対一で演じる場合は、5つの構成要素は必ずしも必要条件とは限らない。時間はおよそ30分から2時間ぐらいまで幅があり、その状況、個人差によってまちまちである。どの場合も、あくまで個人に焦点を当てることが基本となる。
手順は、大きく3つの段階に分かれる。まずウォーミングアップ。気楽な会話や自由歩行などによって、全員の緊張を和らげ、演技へのエネルギーを少しずつ活性化させてゆく。そして、主要段階のドラマ。ここでは、演者の問題点や課題に焦点が当てられる。そして、クロージュア(終結)では、ドラマが一応済んだ後で、参加者がお互いの感想を述べ合う「シェアリング」(体験を分かちもつこと)の時間が設けられる。シェアリングによって別の課題が生まれ、また新しいドラマへと発展する場合もある。
ロールプレイの一例を挙げると、まずセラピスト(監督)がある女性クライアントの「いつも肩が重い」という症状に焦点を当てる。ドラマではグループのひとりが実際に「重み役」となり、その女性の肩にぴたりと張りつく。「痛みに何か思い出しませんか?」と監督が尋ね、その女性は過去の出来事や母親、恋人のことなどを話し始める。さらに、グループの人にその女性の父親役や恋人役を演じてもらい、その女性は自分の内面に気づいていく。「肩の重み」の原因は抽出され、ドラマは、課題の解決へと志向してゆくのである。
ロールプレイは、課題の原因を抽出し、そこから自らを解き放つきっかけを提供してくれる。また、演技を通じて高められた自発性は、課題に正面から立ち向かう勇気となっていくのである。

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