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ホロトロピック・ブレスワーク

ホロトロピック・ブレスワーク(詳細)

東洋に伝わる呼吸法を取り入れた

グロフは最初、無意識の世界を引き出すのに向精神性物質LSDを使った。チェコのプラハで心理療法の臨床研究をしていたが、後にアメリカにわたり研究を続けた。しかし、LSDの使用が法律的に禁止されたため、ドラッグを使わない方法を開発せざるをえなかった。
この時注目されたのが、東洋の瞑想、ヨガ、チベット仏教などの精神修行法や、宗教的儀式の作法。これらは激しい呼吸や呼吸停止など、何らかの呼吸法と音楽によって意識に影響を及ぼすものだった。こうした技法が取り入れられ、ホロトロピック・ブレスワークにつながった。ホロトロピック・ブレスワークで用いる深く速い呼吸は、血液中の酸素と二酸化炭素の量を変化させ、アルカリ性の増加やカルシウムイオンの減少を引き起こす。こうしたことが脳に何らかの影響を与えるといわれている。
実際にはどう行なわれるのだろうか。
セッションは複数で行なう。たいてい、インストラクター1人とアシスタントが数人。始める前にペアを組み、一方がワークをしている間、片方がサポートする。というのもタガがはずれたように感情が出てくると、自然に体が動き運動量が増すケースもあり、行動を見守る必要がある。またワークは長時間に及ぶので飲食、寒さ熱さの調節などさまざまな世話も要求される。ワークは何回かに分かれ、1回が4~5時間かかるため、セッションは午前中から深夜までかかることもある。
布団にシーツを敷く。毛布やタオルケット、座布団からティッシュ、段ボールなどが用意される。メガネや時計、アクセサリーははずし、動きやすい服装になる。布団に横たわり、音楽に合わせて深く速い呼吸を始める。
激しく呼吸すると手足がしびれ、引きつったようになることもあるが、これは心配することではなく、呼吸法が成功している証拠でもある。時間が経てば筋肉の緊張は取れる。最初の1時間ほどは意識的に呼吸するように指導される。呼吸をしながら、手足をばたつかせる人もいれば、歩き回る人、静かに横になっている人もいる。叫んだり、話したり、思い思いの行動で1~2時間は雑然とするが、時間が経つとほとんどの人が静かに横たわっている。ワークを終えたあとはボディワーク。そのほか、体験を絵にして自分を振り返る場合もある。

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