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ブリージング・セラピー

ブリージング・セラピー(詳細)

呼吸を統合する

ブレス・インテグレーションは『呼吸を統合する』という意味である。呼吸は人間にとって生きるプロセスそのものであるから、呼吸を統合することは『生きる』ことを統合へと導くことといえる。
ブレス・インテグレーションで行なわれる円環呼吸は、けっして息を止めず、ためず、自分の吸った息がそのまま吐く息につながっていくような一定の呼吸をする。自然にひとつのつながりとなった、流れるように境目のない呼吸。まるで宙に円を描いているようにイメージして、呼吸をしていく。
そうすると、体にはさまざまな変化が訪れる。手や足、顔などに暖かな感覚やぴりぴりとした感じがすることもある。また、体の中で調子がよくないと思っていた部分が敏感になって、痛みを感じることもある。イメージでいろんなものが浮かんでくる人もいる。さまざまな感情が波のように押し寄せてくる人もいる。
こうした深い呼吸はいったいどんな効果をもたらすのだろう。それには、まず呼吸をするのを抑えている状況を思い出してみるといいかもしれない。怒っているとき、悲しみをこらえているとき、緊張しているとき、不安なとき…。想像しているだけで、みぞおちのあたりがきゅっと締まってくるのを感じる人もあるだろう。そうした強い感情が起きているとき、息を止めて、自然な呼吸の流れを収縮させている。呼吸を抑えれば自分のエネルギーは低くなり、自分が感じる感度も低くできる。そうして、そのシーンが行き過ぎていくのを待つのである。
が、そのときのネガティブな感情のエネルギーはどこかへ行ってしまうわけではなく、体の中にため込まれている。そして自分の体の中に精神的、感情的、肉体的な緊張を取り込んだまま、外の世界に反応し、生きていくようになる。
深い呼吸をすると、体内には『気・プラーナ』が多量に取り入れられ、体の奥深く、細胞レベルにまでいきわたる。そうするといままで体の中にため込んでいた緊張や感情のしこりが押し上げられる。このブロックを、呼吸とともに解放し、手放していくことにより、否定的な体験や感情が癒される。意識的に呼吸することで、自分がそうした体験や感情を新たに選択し直すことができる。そして、その人本来の呼吸を取り戻していく。その結果、自己治癒力も高められる。
円環呼吸のセッション中は、さまざまな感情があふれたり、また反対に無感覚になって呼吸を止めたくなったりすることがある。この場合も、感情に引きずられたり、ひたることなく、ただひたすら意識的な呼吸をつづけることが大切である。円環呼吸法は自分の速度で呼吸をしていくので、とくに体に負担がかかるということはないのだが、途中で吐き気や筋肉の痙攣などが起きることもある。そのときも、あわてず、ただ呼吸をして行き過ぎるのを待てばよい。収縮のパターンが解放されたあとは、深いリラクセーションが訪れる。そして、もう自分にとって必要がない否定的な感情や観念を同時に手放していく。

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