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~こころ軽やかに~
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ウォーキング・メディテーション

ウォーキング・メディテーション(詳細)

微笑みと呼吸

ウォーキング・メディテーションのためには特別な場所も道具立ても必要ないが、河岸、公園、林、野原など、静かな自然に恵まれれば最高だ。ひとりでも、仲間を誘ってもかまわないが、沈黙を守って行なうことが集中を助ける。何も持たず、身軽な服装がいいだろう。
歩くときに忘れてならないのは、微笑むことだ。微笑みこそ、心の安らぎと喜びを産みだし保つ鍵となるからである。これも大切な練習だ。
そしてもうひとつ、この微笑みと歩みをひとつにつなぐのが呼吸である。呼吸にも常に意識を集中していてほしい。呼吸と歩くことをひとつにするためには、ちょっとしたコツがある。
まず、普通に呼吸をしながら2~3分の間ゆっくりと歩く。次に、そのまま歩きながら、吸っている間に何歩、歩いているか、吐いている間に何歩、歩いているかに注意を向ける。呼吸と歩数が合わない時は歩く速さを変え、その速度で歩くようにする。たとえば吸って3歩、吐いて3歩。または吸って2歩、吐いて3歩でもかまわない。これを自分のパターンとして覚えておけば、長く歩いても疲れない。途中で呼吸が乱れることもあるが、そのときは無理をして合わせず、自然な呼吸に任せる。
こうして、呼吸と歩みをぴったりとそろえて集中して歩くうちに、この2つはひとつになってくる。常に微笑みも忘れないように。それが安らぎの鍵となる。歩きだすときには鐘を鳴らしたり、合掌して始めるのもいいだろう。時間は特に定められていないが、小1時間は欲しいところだ。
このやり方を3日ほど練習したら、今度は吐く息を1歩分増やしてみる。たとえば、吸って2歩吐いて2歩なら、吐いて3歩にしてみる。これを数回したらまた元に戻り、数分おいて同じことを繰り返す。さらに3日後、吸う息をひとつ加えて3歩―3歩にしてみる。これも数回ずつ、数分おきに。次に2歩3歩、2歩2歩、と交互に変えて歩いてみる。こうすると、肺は強くなり、血液は浄化され、瞑想は深くなっていく。
歩いている途中で木や草や花、空や雲や風を感じたら、立ち止まって微笑み、呼吸を意識しつつじっくりと味わってみる。そして、また歩み始める。
もし、歩みと共に咲く蓮の花を想いたければ、こういう方法もある。呼吸のリズムが3歩3歩なら、「蓮の、花が、咲く。蓮の、花が、咲く」と、唱えるのである。
どんな方法にしろ、今ここの体験とひとつになることが大切なことである。
ウォーキング・メディテーションは、ただあなたひとりのためにだけ行なうのではない。事実、あなたの一歩に、人類のすべての存在の目覚めと救いがかかっている。世界中のものが常にあなたと共に歩いている。それに気づいたとき、ウォーキング・メディテーションは日常のものとなる。

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