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ヘラーワーク

ヘラーワーク(詳細)

本人の気づきが重要

ヘラーワーク自体も、さまざまな手法を取り入れ、〈構造的身体療法〉から〈機能的統合〉へ進化を遂げている。どこかに緊張が現れているとき、従来は「ここが緊張していますよ、ボディワークで緊張をとってあげましょう。今後、同じ緊張が起こらないために、こうなった原因を考えてみましょう」というアプローチだったのが「ボディワークで緊張をとってあげました。どこに緊張があったのかがわかりましたね。今後は、そのような緊張を感じたら、それがなぜ発生したのかをご自分で考えてみてください」というアプローチに変化している。なぜならそのとき現れている緊張を取り除いても、それに隠されていた別の緊張が現れてくるからで、しかも人が生きている以上、緊張の発生は一生続くものだからである。すると、またヘラーワークを受けなければならなくなる。ヘラーワーカーは、解剖学的な「正しい」姿勢・動き方に導く役割から、「本人にとっていちばん楽な」姿勢・動き方を〈セルフ・コーチング〉するためのアドバイザーという役割を担うようになってきた。
この〈セルフ・コーチング〉を身につけるための具体的な方法として、たとえばビデオの積極的利用が挙げられる。ビデオに歩く姿などを撮影し、クライアント自身が自分で気づいた点に対してセッションを行なう。これまでは「今回は両足のセッションです」と、方法論に基づいてワークを行なうのが普通だったが、より柔軟になってきた。というのも、最も重要なのは本人の〈気づき〉であるからだ。ボディワークにしても、これまでは「緊張の解放のためのヒーリング」的側面が強かったものが、体に触ることによってその部位や潜在意識に「ここが緊張していましたよ」と教えてあげて、「緊張という感覚がどのようなものであるかを自分で気づけるようにするための手法」という側面が強くなっている。
ジョセフ・ヘラー氏いわく、「楽であればどんな姿勢・動き方でもよい」ヘラーワークは「あなたに任せるから治してくれ」という人には向かない。「緊張している」という感覚、「楽である」という感覚を身につけ、緊張を解き放つためのフィードバック手法を身につけ、個人の生活環境や特徴に合ったしなやかな心身を築いていくためのレッスンの場がヘラーワークであるといえるだろう。

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