音と遊ぶワーク
音と遊ぶワーク(詳細)
笛や太鼓で…
またここは、アーティストにとっても、新たな試みの場となっている。練習に練習を重ねて発表するといったあり方とはまったく違う。できあがった作品や演奏を、じっと静かに鑑賞してもらうのではなくて、これはインプロヴィゼーションなのだ。できるだけ空っぽで、そのときまかせがいい。前もって組立とかストーリーを考えると、自由な動きができなくなる。コントロールしようすると、必ずそのもくろみをぶちこわすような動きが起こってくるものだ。そうではなく、ただエナジーを刺激しあい、解放していく場を創り上げることが大事なのだ。
日本では、村祭りが地域共同体のもっとも大きな行事であった。鎮守の森で、笛や太鼓で踊っていたものだ。そこは村人の自由な出会いの場であり、心身の解放の場であったのではなかろうか。いままた、そんな出会いの場・遊びの場・表現の場が求められている。
天の岩戸開きの昔から、みんなで笛や太鼓で一緒に歌って踊る。それはもっとも古い、根源的なアート表現ではないだろうか。
まず、この1冊!
『音楽本』
鈴木キヨシ著
生活ジャーナル