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~こころ軽やかに~
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ヴォイス・セラピー

ヴォイス・セラピー(詳細)

音楽が人間に大きな影響を与えているということは、誰でも知っている。メランコリックな音楽をきけば陰鬱な気分になるし、明るくリズムを刻む曲を聞けば体が動きだす人もいる。
だが、一口に音楽といっても、自分で声を出すことは、いったいどんな影響を及ぼしているのだろう少し前になるが、グレゴリオ聖歌のCDが音楽業界でベストセラーになったことがある。そのグレゴリオ聖歌について、興味深い逸話が残っている。修道院では、グレゴリオ聖歌と同じ単旋律聖歌を、毎日歌うことが生活様式となっている。つまりミサで唱える詩篇や讃美歌を含めると修道士は日に何時間も歌っていることになる。しかし、バチカンからの命令で、アメリカのあるトラピスト修道院では、グレゴリオ聖歌を典礼で歌うことを止めてしまった。すると、修道士たちの中に病気になったり、心理的に不安定になる者が増え続けたという。瞑想生活どころか、日常生活のハーモニーも乱れ始めた。それで修道院では『これは聖歌を典礼で歌うことがなくなってしまったせいではないか』と考え、バチカンに特別に許しを乞うて、グレゴリオ聖歌を復活させた。すると修道院全体の調和が取り戻せたというのである。
会話を禁じられていた修道士たちにとって、聖歌を歌い、声を出すという行為は抗しがたい欲求だったのかもしれない。また、ある種の音や旋律が人間の精神的、あるいは霊的なレベルに影響を及ぼしているということも考えられる。あらゆる宗教が詩篇(お経)を音にのせ、音楽と司祭や儀式が切り離せないことからも、音(音楽)の影響力が大きいことを物語っている。ヨハネは福音書の最初の章を『はじめに言葉があった。言葉は神とともにあった。神は言葉であった』という節で始めている。この言葉とは、音であるともいわれている。

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