ヴォイス・セラピー(詳細)

自然に声を出す

音がもつオカルティックな側面、その神秘については、ここでは語り尽くすことはできないが、それにしても、人間の声はどうやってできているのだろう。声は声帯を振動させることで出る。声帯は吐く息を操って、さまざまな周波数を自在に発信する。自分の体の呼吸（プラーナ・気）を外に出すときに出るのが『声』である。
発声された声は、鼻腔や口腔などを振動させ、そして体全体を振動させて表現される。体は声を出す楽器といえる。たとえば、座っているときと寝ころがっているときでは、声の感じはまるで違う。このことからも、体の姿勢や骨格、さまざまな体のブロックが声にも影響することがわかる。
また、声は体や精神的な状態を反映しているだけではなく、自分である程度操作し、作っている。それは文化的な背景や仕事など、さまざまな要因から自分の声を構成し、自分の自然な声から切り離してきているといえる。